船舶シミュレーションツールは近年、設計プロセスの一部として受け入れられつつあるものの、複数の設計チームやソフトウェアツールをまたいで使用されることはほとんどありません。連結シミュレーションの手法を使用すると、船舶性能をより深く理解できるようになるため、設計と船舶の効率は劇的に向上します。このウェビナーでは、連結シミュレーション・ソフトウェアを使用して船舶の燃費を向上させたバルチラの事例を紹介します。1Dシステムシミュレーションと3D CFDを直接つなぐことで、現実の推進力を把握し、複数の航行シナリオに最適な燃料消費を見極めることができます。
システムシミュレーションと3D CFDシミュレーションの連結は、船舶設計にデジタル・ツインを導入する第一歩です。 こうした協調シミュレーションの手法は、実際の航行条件下の船舶性能を深く理解できるという点で非常に有効です。リアルタイムの測定とデータ監視による妥当性評価は、船舶シミュレーションをさらに強化し、デジタル・ツインの精度を高めます。
Norbert Bulten氏はバルチラの製品性能マネージャーです。CFDで推進力を解析するチームのリーダーであり、高性能船舶用のプロペラやスラスターの開発にも従事しています。シーメンスのソフトウェアを15年以上使用しており、船舶シミュレーションと船舶設計にデジタル・ツインを導入するメリットに確信を持っています。
このウェビナーは、シミュレーションの用途を広げ、予測値を現実に近づけたいと考えている造船技師や船舶設計チームの方々にお勧めです。Simcenter STAR-CCM+を既にお使いのユーザーは、使用するシミュレーションツールにSimcenter Amesimを接続する利点を学べます。
シーメンスのシミュレーションソフトウェア、Simcenterは、設計の早期段階と製品ライフサイクル全般のどちらにも使用でき、船舶性能を多角的に予測するのに役立ちます。このツールには次のような特長があります。
CFDシミュレーションは、仮想の試験水槽で船舶の流体力学を調査できるため、物理的なタンクを使った試験と比べて高速かつ低コストです。シミュレーションは、プロペラ力学などのフルスケールの船舶性能を、現実的な航行条件下で解析するのに有用です。1Dシステムシミュレーションツールと組み合わせれば、推進システムの応答、実荷重、全航行路での燃料消費を予測できます。