高速シミュレーションか、より高速のソリューションか？複雑なマルチスケールの化学的な問題を効率的に解決する新しいパラダイム
化学・プロセス業界はこれまで長年の間、数値シミュレーションに頼ってきました。数値シミュレーションは、開発中の機器やプロセスの実世界での振る舞いをより理解し、問題を解消し、何が起こるかを予測するのに役立ちます。しかし最近になって計算処理能力やモデリング技術が進歩したことにともない、複雑なマルチスケールのシステム・シミュレーションを活用できるようになりました。マルチスケールのシミュレーションは化学、薬学、バイオといった業界に寄与しています。
このオンデマンド・ウェビナーに登録して、化学シミュレーションの進歩によって複雑なマルチスケールの問題をいかに効率的に解決するかをご覧ください。
高度なシミュレーション手法に頼るべき理由
競争が厳しく、変化の早い化学・プロセス業界にあって、製造スケジュールを遵守するには、エンジニアがオペレーションの問題に速やかに対処しなければなりません。高速演算能力だけでは不十分です。エンジニアが化学的な問題にのみ着目してしまうと、エンジニアリングのワークフロー全体に目が行き届かなくなります。化学エンジニアやプロセスエンジニアに求められるのはむしろ、問題に包括的に対処することです。高度なシミュレーション手法は、ワークフロー全体を踏まえて、複雑なマルチスケールの問題を解決するのに役立ちます。
複雑なマルチスケールの化学モデリング
このウェビナーは、シミュレーション時間を短縮するいくつかの方法をデモ形式で紹介します。- 用途ごとに適した手法やモデルを使用する
- 時間スケールと長さスケールを分離し、さまざまなツールを組み合わせる
- 詳細モデルから始め、ROM (次数低減モデル) を使って簡素化したモデルを生成する
- データを効率的に解析する
- 実行可能なデジタルツインを使って、高速な数値手法の強みを運用面に取り入れる
エンジニアリングの複雑な疑問に対する信頼できる答えを得て、複雑なマルチスケールの化学的な問題を効率的に解消する方法を学びます。
講演者の紹介
講演者の紹介
Astrid Walle
メカニカル・エンジニア
Astrid Walleは数値流体力学 (CFD) の博士号を持つ機械エンジニアであり、10年以上にわたり、流体力学の分野で活躍しています。シーメンス・エナジーとバッテンフォールのガスタービンの空力学チームや研究開発部門、人工知能 (AI) 部門で経験を積んできたほか、ロールス・ロイスでの勤務経験もあります。業界エキスパートとして知られる彼女はASTRID WALLE CFDソリューションを創設し、現在は数値シミュレーション、データ・サイエンス、ソフトウェア開発が相互にかかわるプロジェクトに取り組み、各領域をまとめて連携させています。
Thomas Eppinger
アプリケーション・スペシャリスト
Thomas Eppingerは、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのソフトウェアおよびテストソリューション (STS) 部門で化学・プロセス業界を担当するアプリケーション・スペシャリストです。CFDの使用を新たな分野に広げる役割を担うとともにソフトウェア開発とSimcenter STAR-CCM+ユーザーとの橋渡しをしています。ベルリン工科大学の化学・プロセス工学部を卒業後、数値シミュレーションの分野で15年を超える経験を積んできました。