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ホワイトペーパー

シミュレーション駆動アプローチを使用して船舶設計の生産性を向上させる方法

読了時間: 約10分

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造船業界は常に船舶効率を改善し、排出量を削減するよう迫られています。新しい環境規制に適合する唯一の方法は、効率を最大限に高めた船舶を設計することです。船舶効率の向上ならびに製造・稼働コストの削減に最も大きく貢献するのが、船舶設計の段階です。

このホワイトペーパーでは、シミュレーション駆動型船舶設計プロセスを使用して、船舶設計の生産性を向上させる方法を紹介します。これは、船舶の設計スパイラルにおけるデータとコラボレーションのサイロを解消するために、最新のデジタル技術を活用するものであり、より多くの船舶設計案を評価し、改善策や画期的なソリューションに取り組み、最も効率のよい設計を決定するアプローチです。


船舶設計とエンジニアリングの統合型アプローチにより、船舶の設計スパイラルを管理する

従来の船舶設計プロセスは、新しい船舶の基本計画から始まります。次に、設計のさまざまな側面である、比率、船型、一般配置図、構造、載貨重量などを順に検討します。通常、これらの評価は別々のチームによって行われ、使用するツールや作成データに接続性がありません。要求事項や船舶設計の変更が発生すると、あらゆる側面を検討し直す必要がありますが、データの受け渡しに時間がかかり、詳細な解析が最新の設計に追いつかないことも珍しくありません。このプロセスによって、利益率が圧迫され、最適な設計を生み出すための時間が削られてしまいます。

このホワイトペーパーで紹介しているシミュレーション駆動型船舶設計プロセスとは、接続性のあるツールと、保存データの一括管理によって、サイロを解消し、すべての解析作業を1つのマスターモデルにリンクさせるものです。それぞれのチームには必要なデータへのアクセス権限が付与され、常に最新の設計データで作業できます。そのため、設計をより速くアップデートでき、解析作業も統合されます。

船舶設計プロセスの最適化によってコストと設計時間を削減する

シーメンスのソリューションは、統合された設計環境と、自動ワークフロー、インテリジェントな設計探索ツールを提供します。これにより、プロセスが合理化され、船舶設計の生産性が向上します。さらに、多数の設計バリエーションを素早く解析し、設計の初期段階から船舶性能をよりよく把握できます。手作業を削減することで、船舶設計者が結果の分析と設計の修正に注力できます。