複数の産業機械の画像。

Simcenter

品質試験

信頼できるロバストな試験を製造段階で実施します。

試験測定を行って品質基準を維持

製品がどこで製造、出荷、販売されたかに関わらず、製品に対する顧客からの期待は高まる一方であることから、製造品質の高さはいまや絶対的な要件となっています。品質保証 (QA) チームと生産チームにとって、一連の試験測定を実施して品質基準への適合性を確認する作業は欠かせません。品質試験システムは、一定の制約がある製造環境下であっても、時間と工数の両方の面で高いコスト効果が求められ、高精度の結果を導くものである必要があります。

シーメンスのソリューションを実装した信頼性の高い試験施設であれば、一連の製造工程のなかで短いサイクルタイムと高いスループットを達成しつつ、自動化によって手作業とオペレーターのミスを減らします。また、客観的で再現可能な合否判定と根本原因解析を組み合わせているため、製造途中で再設計が可能かどうかを見極めるとともに、常に変更される要件にも簡単に適応します。この結果、全体的な製品/製造品質を系統的に向上させ、顧客からのクレームを減少させます。さらに、製品と製造の両デジタルツインに有用性の高い情報を提供することで、持続的なプロセス改善も支援します。

EOL試験を使った全数品質検査の実施

自動車業界のEOL (End-of-Line) 試験は、振動音響測定を行って、生産された各コンポーネントのプロパティを正確に特定し、製品に不具合がないかを判定するものです。

品質試験機能

EoL (End-of-Line) 試験

EoL (End-of-Line) 試験ソリューションは、振動と騒音の測定を組み合わせ、完全に自動化されたプロセスによって、大量生産される部品の不良を安全かつ高精度に検出します。このソリューションは主として、内燃エンジン、トランスミッション、電気モーター、モーター駆動型部品/システムなどに適用できます。組み立てエラーや部品の不良のほか、騒音に由来する特性を製造中にわずか数秒で検知します。高度な自動化、早期の不具合検知、やり直しとリコールの削減により、合理化とコスト低減が実現します。

EoL試験を使用する機器の画像。

非破壊試験

大量生産部品の非破壊試験には、音響共鳴試験 (ART) を使用します。これは、素材、構造、形状の異なる部品の完成形を独自の物理特性として表現し、自然な振動を評価する音響検査手法です。共鳴周波数、帯域幅、振幅の違いを見分けることで部品に亀裂がないかを調べます。シーメンスの非破壊試験ソリューションは、初期コストと運用コストを低く抑えながら、客観的で再現可能な品質試験を素早く、自動で実行します。

非破壊コンポーネント試験の画像。

プロセス・モニタリング

騒音/振動解析を活用しながら、製造装置プロセスをモニタリングします。シーメンスのプロセス・モニタリング・ソリューションは、プレス機、鋸機、パンチ機など高速作業用の製造機械の検査に使用します。機械の騒音と振動は、騒音/振動解析で評価します。破損部品、事前に損傷した部材、異物、プレス嵌め込み部の汚れなどは即座に認識され、機械が停止します。

プロセス監視用の機械設備の画像。

熱品質試験

高精度の熱インピーダンス測定と高スループットの自動ビニングを組み合わせた試験ソリューションにより、半導体パッケージの熱品質保証を強化します。

Simcenter Micred Powertesterハードウェアの画像。
ユーザー事例

CEBI Motors

CEBI Motors社は、Simcenter Anovisを活用して、振動測定に基づいてモーターの音響放出を分析しています。

Case Study

Enhancing end-of-line testing to increase production efficiency and NVH performances

会社:CEBI Motors

業界:自動車 / 輸送機器

開催場所:Veggiano, Italy

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア:Simcenter 3D Solutions, Simcenter Testing Solutions