革新的でコラボラティブ、かつ同期姓を確保した新規プログラムの管理
【2009年6月23日 米国テキサス州PLANO発】
シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェアは本日、同社の包括的なデジタル・マニュファクチャリング・ソリューションであるTecnomatix®の最新バージョン、Tecnomatix 9をリリースしたことを発表しました。Tecnomatix 9では、全体的な数々の機能拡張が図られている他、プロセスのプランニング、ロボット・シミュレーション、バーチャル試運転などのための新機能が搭載され、プランニングと製造の生産性の最適化を強力に支援します。
「市場の変化に対応し、不況の中でもビジネス・チャンスを掴むためには、高品質を維持しつつ迅速に新製品の開発を行う必要があります。Tecnomatix 9が提供する数々の機能拡張と新機能は、プランニングと製造の生産性を共に向上させ、これによって、製造の最適化、コスト削減、市場ニーズの変化に応じた製造システムの再構成の効率化を実現します」と、シーメンスPLMソフトウェアのデジタル・マニュファクチャリング・ソリューション担当バイスプレジデントのZiyon Amramは述べています。
新機能を搭載したTecnomatix 9は、コラボレーティブなエンジニアリングを可能にし、製造プランナーの生産性を向上させて、製品の市場投入期間の短縮を支援します。
Tecnomatixは、製造プロセスの設計からシミュレーション、ドキュメント作成に至る製造プランニングの統合プラットフォームとしてシーメンスPLMソフトウェアのデジタル製品ライフサイクル管理ソリューションであるTeamcenter®を活用することができます。また、Tecnomatix 9で実現した機能拡張では、ベスト・プラクティスの再利用や標準化といったコンセプトに対応すると共に、変更管理などの複雑なタスクの管理ツールも提供します。これらのツールは、製造プランナーの生産性を向上させ、より少ない時間でより多くのタスクの実行を可能にします。
Tecnomatix 9が生産性向上をもたらす理由のひとつは、さまざまなプランニング・タスクを自動化するいくつもの新機能の搭載にあります。例えば、製品の組立/分解手順の代替案を迅速に作成・検討して、プランニング・タスクを最適化し、さらに組立/分解のドキュメント作成に要する時間を短縮できる新機能があります。また、高度なタスク記述を使用して、3Dのバーチャル環境でTecnomatixのJack® ヒューマン・モデルのコンポーネントを操作できる自動化機能もあります。この機能を使用すると、シミュレーション検証の時間が短縮され、製造や保守環境における人のシミュレーションを含み、多種多様な“what-if”シナリオを評価することができます。
Tecnomatix 9では、プランニングの生産性向上に役立つ数々の機能拡張に加え、ユーザビリティが改善されている上、新しい製造ツール・ライブラリも搭載されています。さらに、Teamcenterとの密接な統合が図られ、TecnomatixとTeamcenterのPLMバックボーン間でシームレスな製造データのやり取りが可能です。
Tecnomatix 9は、プランニングと製造をより密接に関連付けて、バーチャルとリアルのギャップを埋めます。Tecnomatix 9に新たに追加されたDimensional Planning & Validation(DPV)ソリューションは、工場の測定装置から製造時の膨大なデータを収集し、これを工場のスタッフから経営層までのあらゆるユーザがTeamcenterで管理できるようにします。これにより、製造スタッフも設計者も強力な検索機能と分析機能を活用し、各拠点の工場の品質データを分析・比較して、製品とプロセスをさらに最適化することができます。
「当社はTecnomatixのソリューションを使って、完全統合型のプランニング・システムの導入に成功しました。設計から製造プランニング、アフターサービスまで、製品ライフサイクル全体を明確にマッピングが可能になりました。今では、プランニング・データをいつでも再利用でき、製造プランナーは、同じプロセスやマシン、やシステムに関する既存のドキュメントにアクセスすることができます」と、ebm-papst St. Georgen GmbH & Co. KG社のプラント・マネージャであるRoland Weisser氏は述べています。
Tecnomatix 9は、プランニングの生産性向上に加え、製造の生産性向上に重点を置いたいくつもの新機能と機能拡張を実現しています。これらの新機能と機能拡張はTecnomatixのパワーをさらに強化するものであり、既存の製造ラインの生産性を最大化し、新規の製造ラインの試運転を簡単に行えるソフトウェア・ツールを使って製造プロセスをバーチャルに最適化することができます。
ロボット・シミュレーションの分野では、ロボットのオフライン・プログラミングの手間を大幅に省く新しい自動パス・プランニング機能をはじめ、数多くの新機能が搭載されています。また、Tecnomatixのバーチャル試運転機能では、バーチャルな製造ラインに対して実際のPLC制御プログラムを使って試験できるため、実際の工場での試運転時間を劇的に短縮することができます。さらに、インテリジェント・コンポーネントの標準ライブラリを搭載しているため、ロジック定義を最初から手動で作成する必要がなく、バーチャル試運転に要する時間と労力が大幅に軽減されます。
「バーチャル試運転はリアルに実感できるメリットであり、製造における根本的な問題を解決します。その結果、製品をタイムリーで競争優位な形で市場に送り出すことができるようになります。本日、シーメンスPLMソフトウェアがTecnomatix 9のリリースを発表したということは、PLMとデジタル・マニュファクチャリングの融合を顧客のニーズに対応した包括的な統合環境で実現するという、同社の変わらぬアプローチを示すものです。バーチャル試運転は、Tecnomatixのデジタル・マニュファクチャリング・テクノロジへの投資からすぐに得られる効果のひとつであり、価値ある具体的な提案です。この潜在的なメリットを考えれば、このテクノロジを今日にでも導入しなければならないと感じるメーカーは多いことでしょう」と、ARC Advisory GroupのPLMシニア・アナリストであるDick Slansky氏は述べています。
Tecnomatix 9は、工場レイアウト、スペースの有効活用、手動によるワークフロー・プロセス、材料フローなど、製造環境の他の領域においても製造の生産性向上をもたらします。
「Tecnomatixのシミュレーションやバーチャル試運転のアプリケーションにより、これらの問題が実際の工場でコストのかかる大きな問題へと発展する前に、デジタル環境で潜在的な問題を特定することができます。Tecnomatixでは、納入スケジュールのミスや利益の損失につながりかねないいくつもの問題を事前に発見できるのです。Tecnomatix 9のいくつかの新機能を活用すれば、製造全体の生産性がさらに向上するものと確信しています」と、Applied Manufacturing Technologies社のビジネス開発担当ディレクタであるJordan Merhib氏は述べています。
Tecnomatix 9はすぐに入手することができます。詳細については、www.siemens.com/tecnomatixをご覧ください。
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで世界5万6,000社のお客さまにサービスを提供し、約600万ライセンスにおよぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地として、数多くの企業と協働して、豊富なアイデアを価値ある製品に変えるオープンなソリューションを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。
シーメンスインダストリーセクターに属するシーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション・システム、低圧制御機器、産業用ソフトウェアの分野で世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指のソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を最適化します。シーメンス産業オートメーション事業部は全世界で約42,900人の従業員を擁し、2008年度の総売上高は87億ユーロ(予備的数値で未監査)を達成しています。
SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。Teamcenter、Tecnomatix、Jack、およびFactoryCADは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
【お客様からのお問い合わせ先】
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