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10 February 2009

シーメンスPLMソフトウェア、今日の経済状況下でリーン製品開発を成功させるための必要条件を定義

【2009年2月10日米国テキサス州PLANO発】

シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェアは本日、Aberdeen Groupが一連の業界別インサイト・レポートで明らかにした所見に対してコメントを発表しました。Aberdeen Groupは、無駄や付加価値を生まない作業を一掃するベスト・プラクティスを確認するためにベンチマーク調査を実施し、その結果を“Lean Product Development Benchmark Report”と題するレポートにまとめ、これを基に一連の業界別インサイト・レポートを作成しました。Aberdeen Groupは、この調査をさらに掘り下げるため、5つの業界のリーン製品開発戦略を探り、各業界についてキーとなるテーマを検討しました。

航空宇宙/防衛、自動車、コンシューマ製品、ハイテク/エレクトロニクス、産業機械の5つの業界を対象に2009年1月に発表された今回の調査報告で、Aberdeen Groupは、各業界固有の戦略的な取り組みと課題を確認すると同時に、リーン製品開発戦略を実行して反復的で冗長なプロセスの無駄を省き、開発時間を短縮する必要性を説いています。

「今日の経済状況下では、どの企業も利益重視のリーン製品開発戦略を実行して、製品開発を効率化し、競合他社の先を行かなければなりません。製造企業は業界を問わず、リーン製品開発のベスト・プラクティスを適用して、製品をいち早く市場に投入することでシェアを獲得し、同時にコストを削減して価格優位性を持たなければなりません」と、シーメンスPLMソフトウェアのインダストリ・マーケティング担当バイスプレジデントであるLeif Pedersenは述べています。

「当社の調査から明らかになったのは、“リーン”という言葉は製造業でよく耳にするようになってきましたが、そのコンセプトは今やほとんどの業界の製品開発現場にも取り入れられ始めています。リーン製品開発プログラムを最適化すれば、製品開発プロセスにおける無駄をなくして効率性を向上させ、コストを削減することができます」と、Aberdeen Groupの製品イノベーション&エンジニアリング・プラクティス担当リサーチ・アナリストのMichelle Boucher氏は述べています。

Aberdeen Groupが業界別インサイト・レポートで発表した所見の要約を以下に紹介します。

航空宇宙/防衛産業

航空宇宙/防衛産業では、予算の切り詰めと品質に対する高い要求に応えなければならないという強いプレッシャのもと、他の業界を遥かに上回る資金と時間を投入して製品開発を行っています。航空宇宙/防衛産業の企業はすでにリーン製品開発プログラムを採用しており、43%の企業が1年以上を掛けてリーン製品開発プログラムの最適化を図っていると答えています。このように数多くの企業が製品開発プロセスの無駄取りに大きく舵取りをし、製品の市場投入期間の短縮を図っています。

航空宇宙/防衛産業の企業はバリュー・ストリーム・マップ(物と情報の流れ図)の導入率が全産業の平均値と比べて高くなっています(同業界が64%に対し、他業界は39%)。また、リーン製品開発プログラムを最適化するために、製品データ管理(PDM)ソリューションの技術を活用している割合も、全産業の平均値と比べて高くなっています(同業界が65%に対し、他業界は48%)。航空宇宙/防衛産業の企業がリーン製品開発プログラムをさらに発展させるには、引き続いて製品開発プロセスの無駄を削ぎ落とし、企業のあらゆるレベルで無駄のない意思決定を推進し、プランニングや自動化のためのテクノロジを活用してリーン製品開発プログラムをサポートしていく必要があります。

自動車業界

自動車業界は激しいグローバル競争の真っ只中に曝されているため、プロセスの効率化、コスト削減、製品の市場投入期間の短縮を図れるプログラムを必要しています。自動車部品サプライヤがリーン製品開発をサポートする最重要戦略のひとつとして、32%のサプライヤが製品とプロセスに関するナレッジの取得と再利用の促進を挙げていますが、実際にこの戦略を実行しているのは上記クラスのサプライヤの10%に過ぎません。

自動車メーカーも自動車部品サプライヤの戦略をサポートするために、上位クラスのサプライヤに引けを取らないほどのリーン・プロセス機能を取り入れています(なお、製品開発に必要なリーン設計を導入している割合は自動車部品サプライヤ全体で48%、クラス上位のサプライヤで50%)。自動車メーカーが製品データ管理(PDM)ソリューションを導入している割合も、クラス上位のサプライヤにほぼ近づいており、設計に関するナレッジの取得と再利用に企業の戦略が向けられています(それぞれ66% と 67%)。しかし、情報の取り出しに高度な検索技術を利用して割合は、クラス上位のサプライヤの53%に対して自動車メーカーでは31%に止まっています。

リーンの実行とその原理はトヨタ自動車の生産方式がその基になっていますが、企業のあらゆるレベルで無駄のない意思決定を推進し、製品開発プロセスの段階で製造プロセスを事前に考慮し、さらに設計の再利用の効率性を最大化するなど、リーン製品開発プログラムはまだまだ発展の余地を残しています。

コンシューマ製品業界

コンシューマ製品業界にとって、コスト削減や製品開発の無駄取りは今に始まった概念ではありませんが、リーン・プログラムをさらに広く展開させることが新しい流れとして起っています。リーン製品開発プログラムを1年以上も正式に追及し続けているコンシューマ製品メーカーはたったの24%です。

多くのコンシューマ製品メーカーは、リーン・プログラムの一貫として何らかの技術的ツールを使用しており、そのための専用ツールを使用している割合は、全産業の平均値の21%に対して43%と高い値を示しています。リーン・プログラムはコンシューマ製品業界にとって新しい概念かもしれませんが、現行のリーン・プログラムをさらに発展させるには、製品に関するナレッジを一元的に集約し、企業のあらゆるレベルで無駄のない意思決定を推進し、製品開発プロセスの段階で製造プロセスを事前に考慮するといったことが必要となります。

ハイテク/エレクトロニクス業界

ハイテク/エレクトロニクス企業は、グローバル競争、製品をいち早く手にしたいとする市場の要求、限られた製品開発予算、さらには予算の切迫性など、休む間のないプレッシャに曝されています。リーン製品開発プロセスの導入率は全産業の平均値程度ですが、製品設計と製造プロセスの開発を同時進行させるコンカレント・アプローチを採用している割合は、全産業の平均値の54%に対して74%と高い値を示しています。

真のリーン製品開発を推進していくには、企業のあらゆるレベルでリーン・プロセスの改善を承認・推進していくなど、企業がリーン・コンセプトの実施と効果をサポートしていく必要があります。これを実践しているハイテク/エレクトロニクス企業の割合は、全産業の平均値の35%に対して53%と高い値を示しています。リーン・プログラムを実行して成功している上位クラスの企業に近づくには、リーン設計を通して製品開発から無駄を取り除き、企業のあらゆるレベルで無駄のない意思決定を推進し、製品開発プロセスの段階で製造プロセスを事前に考慮するといったことが必要となります。

産業機械業界

産業機械メーカーにとって、リーン製品開発の推進を後押ししている一番の理由は、迅速な製品納入を求める市場の要求ですが、これに引けを取らない理由が、激しいグローバル競争や限られた予算からくるコスト意識です。この業界の上位クラスの企業は、重要なリーン戦略として、製品開発プロセスの段階で製造プロセスを考慮することに注力しています。これは産業機械メーカーが見過ごしてきた点であり、上位クラスの企業では35%の割合でこれを実行しているのに対して、産業機械業界全体となると18%にとどまっています。

しかし、産業機械メーカーは、リーン・プログラムを改善するために何らかの技術的ツールを使用しており、そのための専用ツールを使用している割合は、全産業の平均値の21%に対して38%と高い値を示しています。産業機械メーカーではリーン戦略の導入率が比較的高いという調査結果が出ていますが、こうしたリーン・プログラムからさらに大きなメリットを引き出すには、リーン設計を通して製品開発から無駄を取り除き、企業のあらゆるレベルで無駄のない意思決定を推進し、製品開発プロセスの段階で製造プロセスを事前に考慮するといったことが必要となります。

調査方法

Aberdeen Groupは、483社余りのメーカーを対象に、製品の市場投入期間の短縮とコスト削減につながるリーン製品開発プログラムをどのように展開させているかを調査しました。メーカーがリーン製品開発プログラムをどのようにうまく管理しているかを評価するために、5つのパフォーマンス指標に照らして各企業のパフォーマンスをベンチマークし、結果を次の3つのクラスに分類しました:上位クラス(上位20%)、下位クラス(下位30%)、業界平均クラス(残りの50%)。また、当初目標とした製品納入日、売上、製品コスト、開発コスト、品質を満たした製品の割合についても調査しました。

企業の意識が製品の収益性改善に向かうとき、継続的に解決すべき課題は、グローバル競争、市場投入期間の短縮、そして限られた予算です。シーメンスPLMソフトウェアのテクノロジは、多くのアイデアをヒット製品に変える企業のチャレンジを支援します。シーメンスPLMソフトウェアの製品ライフサイクル管理ソリューションがこれらの課題を解決して、企業のイノベーション・プロセスの変革をどのように支援するかの詳細については、下記のサイトをご覧ください。www.plm.automation.siemens.com/ja_jp/industries/index.shtml.

Aberdeen Groupの一連のインサイト・レポートの全文は、下記のサイトで見ることができます。

シーメンスPLMソフトウェアについて

シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで世界5万6,000社のお客さまにサービスを提供し、590万ライセンスにおよぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地として、数多くの企業と協働して、豊富なアイデアをヒット製品に変えるオープンなソリューションを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について

シーメンスインダストリーセクターに属するシーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション・システム、低圧制御機器、産業用ソフトウェアの分野で世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指のソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を最適化します。シーメンス産業オートメーション事業部は全世界で約42,900人の従業員を擁し、2008年度の総売上高は87億ユーロ(予備的数値で未監査)を達成しています。


注意:SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。

 

【お客様からのお問い合わせ先】
シーメンスPLMソフトウェア お問い合わせ窓口
Tel:0066-3386-1032
E-Mail: jp_marcom.plm@siemens.com
URL: http://www.siemens.com/plm