03 March 2004

日本の著名エネルギーメーカ、大阪ガス株式会社がUGS PLM Solutionsのデジタル・ヒューマンモデル「Jack」を活用

2004年3月3日、東京及び、米国テキサス州PLANO発

EDSの製品ライフサイクル管理(PLM)ビジネス分野における子会社の米国UGS PLM Solutionsは、大阪ガス株式会社がUGS PLM Solutionsのデジタル・ヒューマンモデル「Jack」を導入し、人にやさしい住空間設計支援システムを開発したことを発表いたしました。

大阪ガスは様々なデジタル・ヒューマンモデルを評価した結果、UGS PLM SolutionsのJackを選択し、CUPS(快適性Comfort、使いやすさUsability、 作業効率Performance、 安全性Safetyの略)のコアシステムとして採用しました。Jackはさまざまな業界において、企業が製品設計における人間工学的(エルゴノミクス)要素を改善し、ワークショップのタスクを洗練化させます。CUPSの完成時期は2004年4月の予定です。

UGS PLM Solutionsが提供するデジタル・マニュファクチャリング・ソリューションの一つである、E-factoryデジタル・ヒューマン・ソリューションJackは、さまざまなデジタル・ヒューマン・シミュレーションへの要求を満たす単一ソリューションを希望されるお客様に向けた、製品ライフサイクル・アプローチを支援します。製品製造方法を検証するための高性能な動作シミュレーション環境により、人間工学的に優れ、且つ生産性の高い環境を実現し、プロセスやツールの使用方法も検証します。UGS PLM Solutionsの全ての製品と同様に、Jackもオープンな設計環境の基盤を提供していますので、設計を中心としたさまざまなアプリケーションと共に導入していただくことが可能です。

Jackではデジタル人間を配置したバーチャル環境を構築し、その各人にタスクを割り当て、そのパフォーマンスを解析することができるようになります。エンジニアは、Jackのデジタル人間が何を見て、何に手が届き、どれくらい快適であるか、いつ、なぜ傷ついてしまうか、いつ疲れを感じるのか等、人間工学的に重要な情報を得ることができます。そして、Jackから得た情報をご利用いただくことで、安全性に優れ、より効率の高いプロセス等を、これまで以上に迅速に且つ低いコストにて設計することが可能になります。さらに、Jackによって作業者の安全性を向上させつつ、工場のオンライン化を促進し、生産性の向上が期待できます。

日本では急速な高齢化や生活様式の多様化が進む中で、個々の生活者に合わせた生活環境創りが急務となっています。大阪ガスでは1999年よりCUPSプロジェクトの開発を進めており、住宅内におけるお年寄りや主婦等のさまざまな行動を計測、理解、蓄積し、住環境における製品と人間の適合性を高めることを目標にしています。

「複数のデジタル・ヒューマンモデルを比較検討した結果、Jackの技術が非常に高いことが判明しました。JackではOWASなどの姿勢評価や視野表示など身体負担評価項目が非常に豊富で、その高度な技術と高い稼動実績が今回のJack選択の決め手となりました。」と、大阪ガス株式会社エネルギー技術研究所エネルギー情報技術TBU研究員である保手浜勝氏は述べています。

「Jackを選択した理由として、我々のアルゴリズムを容易に組み込めたこと、開発プロセスにおける柔軟性が高く、外部プログラムを読み込んで実行が可能なことがあげられます。本システムを利用してキッチンリフォームの評価を行う場合には、キッチンの機器の配置によって変わるユーザの行動をシミュレーションし、無理な姿勢がないかどうか等を評価いたします。」と、保手浜氏は続けています。

「高齢者への負担を確認するための心臓負担予測モデルの作成においても、大阪ガスがMicrosoftのVisual Basicという言語で独自に作成した実行ファイルを、Jackから簡単に実行させることができました。また、このシステムが評価した住環境の総合評価結果についても、Jackで行った評価結果を加工し、大阪ガス独自のインターフェースを作成することができ、拡張性の高いJackならではの結果を出すことができました。」と、保手浜氏は述べています。

大阪ガスは2003年12月にCUPSシステムの一部(心臓負担予測モデル)とこれまでの研究成果を統合し、「トイレ身体負荷シミュレータ」を大阪ガス子会社のホームプロより公開しました。これは、便座から立ち上がる際の、血圧変動と筋負担をシミュレーションできるツールです。

大阪ガスではCUPSシステムを家電製品メーカ、工場やその設備設計、小売店の空間設計支援などに応用することも検討しています。

住空間設計支援システムCUPSは、当時の通商産業省の下で、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する研究開発プロジェクト「人間行動適合型生活環境創出システム技術」の一環として開発されました。

「弊社のヒューマン・モデルJackが、大阪ガスの厳しい要求を満たし採用に至ったことをうれしく思っております。」と、UGS PLM SolutionsのE-factory製品バイスプレジデントであるTed MacFaddenは述べております。「大阪ガスはJackを導入することで独自のアプリケーションを構築し、素晴らしい結果を収められました。」

今回の大阪ガス株式会社へのJack製品の導入、およびサービスは、UGS PLM ソリューションズ株式会社の代理店である、株式会社電通国際情報サービスによって行われました。

大阪ガス株式会社について

大阪ガス株式会社は1897年に設立され、現在、約54,600 km のパイプラインにより天然ガスを近畿2府4県、約660万戸のお客さまにお届けしています。大阪ガスグループ(グループ会社数118社:2003年7月現在)は、1999年10月にグループ経営ビジョンとして「2010年ビジョン」を策定し、「エネルギービジネス」「都市ビジネス」を2つの事業分野と定め、グループ各社が「価値創造の経営」を実践し、グループ全体の企業価値を向上させることを目標に掲げています。これからも、事業環境の変化を的確に捉え、常に自らの変革にチャレンジし、お客さまとともにメ進化モし続けることにより、お客さまの豊かな暮らしを創造するとともに、地域社会の発展、地球環境の保全、さらには省エネルギーに貢献し、お客さま、株主さま、地域社会のお役に立つよう全力を尽くしてまいります。

UGS PLM Solutionsについて

UGS PLM Solutionsは41,000社の顧客数と販売ライセンス数260万本以上を誇る、製品データ管理やコラボレーション・ソフトウェア、製品設計ソフトウェア、その関連サービスにおけるリーディング・カンパニーです。また同社は、EDSの製品ライフサイクル管理(PLM)ビジネス分野における子会社です。同社は顧客との密接なコラボレーションを行うことにより、プロセス改革を可能にするさまざまなソリューションの提供を行っており、数多くのお客様がPLMの有効性を認識し始めています。Structural Dynamics Research Corporation社(SDRC)やEngineering Animation社(EAI)、Unigraphics Solutions社との統合により、UGS PLM Solutionsは数々の強力な製品設計技術を開発し、同社は30年間にわたりPLM業界においてパイオニアであり続けています。UGS PLM Solutionsの製品やサービスに関する詳細は www.ugsplmsolutions.com/index.html又は www.eds.comでご覧いただけます。

EDSについて

EDSは、世界をリードするサービス会社としてデジタル・エコノミーにおける高度なビジネスおよび技術的問題を取り扱うユーザを対象に、戦略、インプリメンテーション、ビジネス革新およびオペレーション・ソリューションを提供しています。EDSは世界最高水準の技術を駆使して、ユーザにとって成果が求められる重要課題の解決に貢献しています。ユーザが業務の境界を乗り越え、新しい手法でコラボレーションを実施し、顧客の信用を獲得し、継続的な業務改善を達成するための支援を行っています。EDSは、その経営コンサルティング部門の子会社、A.T.Kearney社と提携し、世界60ヶ国の有力企業や政府機関にサービスを提供しています。2002年の収益は215億ドル。ニューヨーク株式市場(NYSE;EDS)とロンドン株式市場に上場。詳細はeds.comでご覧いただけます。