16 April 2004

三洋電機株式会社、ユーティリティーロボット新型「番竜」の開発にNXを活用

2004年4月16日、東京及び、米国テキサス州PLANO発

EDSの製品ライフサイクル管理(PLM)ビジネス分野における子会社の米国UGS PLM Solutionsは、三洋電機株式会社が2004年4月5日に発表したユーティリティーロボット、新型「番竜」の設計、開発にUGS PLM Solutionsの統合製品開発ソリューションNXを活用し、開発期間を従来の半分に短縮したことを発表いたしました。

新型「番竜」は共同開発社であるテムザック社が2003年から出荷を開始している家庭用ユーティリティーロボット「番竜」をベースに、三洋電機がその機能を大幅に向上し、デザインを一新させ、ロボットのレンタル事業に参入するために独自開発したものです。同社は、この新型「番竜」の開発にNXの最新の3次元モデリング機能を活用することで、設計開発期間を従来の「番竜」の半分である5ヶ月に短縮いたしました。

新型「番竜」は、従来の「番竜」を元にイベント会場での接客・案内向けに音声伝達機能を向上しております。音声認識、音声合成機能を内蔵しているため、簡単なあいさつや商品情報の説明ができ、会話時には目や背中の発光ダイオード(LED)が光るなど表情も豊かになっています。首長竜タイプのより恐竜らしい、親しみやすいデザインで、スムーズな四足歩行、段差昇降も可能で、イベント等での集客機能が高まっています。また頭に内蔵したカメラの画像を携帯電話(FOMA)でリアルタイムに見ながら遠隔操作ができます。また、PDAを用いて無線LANにより簡単に遠隔操作を行うことも可能です。

三洋電機では、複数の関節を持ったこの新型「番竜」を、干渉チェックを行いながら効率の良い開発を行うために、I-deas NX Seriesを利用した3次元設計を行いました。I-deas NX Seriesの利用により、デザイン担当部署と機構設計部署とのコミュニケーションがよりスムーズになり、事前の十分な干渉チェックにより設計の後戻りをなくすことにも大きな効果を出すことができました。 

「足を上げると思いもよらない所がぶつかるといった問題はよく発生していました。2次元CADで設計していたら、試作ができてからあちこちを削って設計データを作り直すといった作業が5~6回は発生していたでしょう。これがほとんど必要なくなりました」と、三洋電機 コマーシャル企業グループ コマーシャル技術本部ロボットビジネスユニット 事業推進課 主任技術員の大隅信幸氏は語ります。

「ロボット市場はビジネスとしてまだ十分に成立していない領域であり、どういうコンセプトがベストで、どんなデザインが正解であるかなど、まだ誰もわかりません。大事なのは、少しでも早く完成品を市場に出し、市場の反応や反響をすぐに次の製品に生かすことです。未開拓の領域を掌握できるかどうかは、設計のスピードにかかっており、I-deas NX Seriesによる3次元設計は今後も不可欠なツールとなっていくでしょう」と三洋電機 コマーシャル企業グループ コマーシャル技術本部 ロボットビジネスユニット リーダー 豊嶋 明氏は語ります。 「モデリングのルール作りなどは、UGS PLM Solutions製品の販売代理店である株式会社 電通国際情報サービスがよくサポートしてくれました。I-deas NX Seriesを使ったチーム設計のノウハウを蓄積しているため、的確なサポートで大変に助かりました」と同氏は続けます。

「三洋電機様をはじめとする家庭用ロボットの主要製造企業にとって、製品をいかにすみやかに市場に投入するかが肝心です。弊社のNX製品群は、最新の3次元モデリングとコラボレーション機能で、お客様の迅速な製品の市場投入を実現いたします。」と、UGS PLM ソリューションズ株式会社の代表取締役社長である飯田 晴祥は述べております。「ロボット産業は家庭用、業務用ともに日本で益々注目を集めております。この成長著しい市場で、弊社のNX製品は、2次元設計から3次元設計へのスムーズな移行を可能にする、業界最高クラスの製品として高い評価をいただいております。」

NXは、CAD/CAM/CAEの包括的な統合製品です。製品開発における重要な業務課題に対応する次世代のアーキテクチュアや技術を基盤とすることで、デジタルな意思決定を実現いたします。NXを利用することで、個々の製品の構想設計、詳細設計、技術検討、検証、製品定義の捕捉を完全にデジタルな環境において行うことが可能になります。

三洋電機株式会社について

「人と・地球が大好きです」をコーポレートスローガンにクリーンエネルギーとマルチメディアの事業を積極的に推進する総合家電大手企業。57年の歴史を持つ同社はAV・情報通信機器に強く、特にデジタルカメラの生産は日本最大規模を誇ります。また液晶等の電子デバイス、充電のできる2次電池、世界で最も変換効率の高い太陽電池など、独自技術でも知られています。マルチメディア分野では「人に楽しい」技術に注力。留守番ロボット「番竜」はその象徴です。

UGS PLM Solutionsについて

UGS PLM Solutionsは42,000社の顧客数と販売ライセンス数280万本以上を誇る、製品データ管理やコラボレーション・ソフトウェア、製品設計ソフトウェア、その関連サービスにおけるリーディング・カンパニーです。また同社は、製品ライフサイクル管理(PLM)ビジネス分野におけるEDSの子会社です。同社は顧客との密接なコラボレーションを行うことにより、プロセス改革を可能にするさまざまなソリューションの提供を行っており、数多くのお客様がPLMの有効性を認識し始めています。Structural Dynamics Research Corporation社(SDRC)やEngineering Animation社(EAI)、Unigraphics Solutions社との統合により、UGS PLM Solutionsは数々の強力な製品設計技術を開発し、同社は30年間にわたりPLM業界においてパイオニアであり続けています。UGS PLM Solutionsの製品やサービスに関する詳細はhttp://www.ugsplm.jpwww.eds.com でご覧いただけます。