19 January 2005

UGS、NX Nastranバージョン3を発表

2005年1月 19日

製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダUGS PLMソリューションズ株式会社(本社:東京代表取締役社長:飯田 晴祥)は本日、高度な有限要素解析(FEA)ソフトウェア・ソリューションの最新版であるNX Nastranバージョン3を同社の販売代理店向けに出荷開始したことを発表いたしました。

「NX Nastranバージョン3はUGSにとって非常に重要な意味をもっています。」と、USGのPLM製品担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Chuck Grindstaffは述べております。「この新バージョンは、お客様の要望にお応えして機能の拡充・性能強化を目標に、弊社開発チームが注いできた意欲とエネルギーの結晶です。自動車、航空宇宙から重機、生物医学、家電精密製品にいたるさまざまな製造分野で、世界各国で使われることを目指しています。私達のユーザ主導のアプローチが、ユーザの皆様の競争優位性を高めることにつながるものと信じております。」

「今日の高度なNVH(騒音・振動・快適性)解析アプリケーションでは、目的を特化した自社開発ソフトウェア・ツールを解析プロセスにシームレスに統合できることが必要です。」と、DaimlerChrysler AG社のNVH担当マネージャを務めるOtto Gartmeier博士は述べております。「NX Nastranが打ち立てたソルバ技術の新標準のおかげで、私達は、バーチャル開発プロセスの要であるFEAツールの性能を最大限に引き出せるようになりました。」

「複雑な数値計算を伴う大規模な問題処理におけるUGSの開発手法は、ユニークです。そこから生まれたNX Nastranは、我々の最新プラットフォーム技術をフルに活用できる性能を備えています。」と、HP社のHigh Performance Computing担当CAEソリューション・エンジニアリング・マネージャー、Norman Lindsey氏は述べております。「このことは、弊社の最も要求の厳しいお客様をも満足させられるというだけではありません。高度な解析ソリューションで市場をリードし続けているという点で、UGSに並ぶ企業はないと私達は確信しています。UGSの顧客はこの素晴らしいパフォーマンスを活かし、製品の市場投入までの期間を大幅に短縮できるでしょう。」

「あらゆる業界で今、CAEと他の製品ライフサイクル管理インフラストラクチャとの統合性と相互運用性の改善は切実な問題となっています。」と、Daratech社(米国マサチューセッツ州Cambridge)のCEO、Charles Foundyller氏は述べております。「今日の製品開発環境では、設計チームと解析チームとの間の連携が不足しているケースがあまりにも多いのが現状です。UGSは顧客のために連携の橋渡しをすることができます。NX Nastranは、UGSのそうした驚くべき能力を物語る、一つの例に過ぎません。」

NX Nastranバージョン3 ― 主な機能強化点
解析ソリューションのパフォーマンス
  • HDMP(Hierarchical Distributed Memory Parallel)プロセッシング 。 非常に大規模な動的シミュレーションの解析でも、処理時間の大幅短縮が可能になります。このようなパフォーマンスの向上は、新しいNX Nastranの高い拡張性によって実現されます。1つのクラスタ構成に最大64基のCPUを同時に接続して使用できます(前バージョンでは、プロセッサの同時使用は8基まで)。HPC(High Performance Computing)の拡張性をこれほどまでに高めた例は、NX Nastran以外にありません。自動車、航空宇宙、防衛、重機、造船等の業界で必要とされる超大規模解析にCAEアプリケーションをご使用になる場合、その真価を発揮します。
  • 複素固有値ソルバのパフォーマンス 。ブレーキ鳴き解析、ロータ・ダイナミクスなど、複雑な動力学的用途の代表例におけるパフォーマンスが、NX Nastranバージョン1との比較で最大40パーセント向上します。

新しい高性能非線形モジュール
NX Nastranバージョン3には、高度な非線形機能(ソリューション601)が新たに搭載されています。この非線形機能は世界に誇るADINA社の非線形構造解析ソルバ技術をベースにしており、NX Nastran内部に実装されています。NX Nastranユーザは、従来のNastran標準入出力ファイルフォーマットとNastranシミュレーション作業プロセスをそのまま用いながら、さらに高度な非線形シミュレーションを実行できるようになりました。この最新のNX Nastran技術はあらゆる主要産業分野で有効にお使いいただくことができます。中でも自動車駆動系、オフハイウェイ機械、コンシューマ製品、プロセス/回転機械、航空機エンジン、防衛等の用途におけるシミュレーションに最適です。

ADINA R&D社の技術およびUGSとの戦略的技術提携の詳細については、http://www.ugs.jp/news/2005/05_01_20.htmlをご覧ください。

Nastran解析の効率化

  • 強化されたCQUADR/CTRIARシェル要素。 旧バージョンにおけるこのタイプの膜要素に比べて精度と柔軟性を向上させた、より使いやすい有限要素を提供します。
  • SETV(Shell Element Thickness Variation)コントロール機能。 この機能により、最適化の際に設計変数として利用しやすくなりました。
  • 最大/最小結果のポスト処理。 解析プロセスの途中で保存しなければならない結果データの量が激減します。モーダル非定常シミュレーションに必要な応力の最大/最小値やRMS値を、NX Nastranの外部で別にポスト処理を行って求める手間がなくなります。

一般的な他のシミュレーション・ツールとの統合化

  • フレキシブルボディ有限要素モデルを".mmf"形式ファイルでNX NastranからMSC.ADAMSにエクスポート可能になりました。
  • NX Nastranと世界的なCAEデスクトップモデリング・ツールや結果ビジュアライゼーション・ツールとの統合性を高めることで、それらのツールをNX、I-deas MasterFEM、Femapのデジタルシミュレーション・ソフトウェア・ソリューションの内部で利用可能になりました。
  • NX Nastranバージョン3はデスクトップ専用バージョンでもご提供いたします。NX Scenario、I-deas NX MasterFEM、FemapなどのNXデジタルシミュレーション・ソフトウェア・ソリューションの最新版と併せてご使用ください。

世界で最も広く使われている有限要素解析(FEA)ソフトウェアであるNastranは、以前はMSC.Software CorporationからMSC.Nastranとして提供されているのみでした。このたび、このMSC.Nastranのソースコードを基に作られたNX Nastranは、企業が機能パフォーマンスを正確に予測し、製品設計の複数の選択肢を効果的に評価することを可能にしました。企業はNX Nastranを使用して短時間で設計の見通しを立て、エンジニアリング上のさまざまな決定を、設計工程の初期段階で要領よく行うことができます。このことは高性能・高品質、そして革新的な製品を生み出すことにつながると同時に、トータルな製造コストを削減します。

UGSについて

UGSは、世界全体で330万本以上の販売ライセンス数と42,000社の顧客数を誇り、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。同社は、技術の公開や標準化を推進するとともに、顧客との密接なコラボレーションを行うことにより、プロセス改革を可能にするさまざまなソリューションの提供を行っており、数多くのお客様がPLMの有効性を認識し始めています。UGS製品やサービスに関する詳細は、http://www.ugs.jphttp://www.ugs.comをご覧ください。