17 April 2008

シーメンスPLMソフトウェア、デジタル製品開発の常識を打ち破るシンクロナス・テクノロジを発表

シーメンス、CADテクノロジを加速化、シンクロナス・テクノロジの統合を発表

【2008年4月22日(米国テキサス州PLANO)】

シーメンスインダストリオートメーション事業部のビジネスユニットであり、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェアは本日、PLM業界初となるヒストリフリー(順序付けされた形状履歴のない)フィーチャ・ベースのモデリング・テクノロジ、「シンクロナス・テクノロジ」を発表しました。このシンクロナス・テクノロジは、製品設計の体感速度を100倍高速にします。

Hannover Fairの開催にあわせ、グローバル・ウェブキャストで発表され、現在シーメンスPLMソフトウェアが特許申請中であるシンクロナス・テクノロジは、ダイレクト・モデリングと拘束駆動技術を組み合わせたものであり、次期バージョンのNX™とSolid Edge®に搭載される予定です。

「シーメンスはUGS買収段階において、シンクロナス・テクノロジに非常に大きな可能性を見出していました。デジタル・モデルは、製品開発と製造を一体化するビジョンの中心にあり、CADテクノロジの常識を打ち破るために共同で取り組んできました。デジタル・モデルは、PLMプロセスのどの段階においても重要な意味を持ち、これまでにない迅速なイノベーションの創出する鍵となります。今回発表したシンクロナス・テクノロジは、製造企業における製品設計手法を根本から変革するものであり、イノベーションのプロセスを加速させ、最終的には企業に収益の増大をもたらすものとなります」と、シーメンス産業オートメーション事業部CEOのAnton Huberは述べています。

「この新しいシンクロナス・テクノロジはまさに常識を破る技術です。エンジニアにエンジニアとしての自由を与える、新しいモデリング時代の到来を告げるものです。瞬時にモデリングできるという経験をしたら、これまでのCADに対する常識が一掃されます。重要なことは、エンジニアのCADに対する考え方が変わってしまうことです。つまり、『どのようにモデリングしたらいいか』を考えるのではなく、『何をモデリングしたいか』だけを考えればいいのです」と、Liebert Corp.のPLMマネージャであるJack Beeckman氏は述べています。

業界初のヒストリフリーフィーチャ・ベースのモデリング

このテクノロジは、新しい「意思決定推論エンジン」を用いて、ソフトウェアが形状とルールを同期化する設計ソリューションです。下記に示す4つの特長がイノベーションを加速化します。

  • アイデアの迅速な取り込み:シンクロナス・テクノロジは設計者のアイデアを即座に取り込み、設計の体感速度を100倍高速化します。設計者は効率的なパラメータ駆動設計できる新しい技術によって、モデルがどのように設計されているかを考えることなく時間をイノベーションの創出に注力できます。また、設計履歴にとらわれることなくモデルの作成時や編集時に寸法値、パラメータ、設計ルールを任意に定義することができます。
  • 迅速な設計変更:設計手順がどうであれ、また形状履歴があろうと、なかろうと、類を見ない簡単な編集機能により、計画された設計変更や予定外の設計変更を実行し、これまでの時間単位から秒単位へと高速化します。
  • マルチCADデータ再利用率の向上:他のCADシステムで作成されたデータもモデリングし直すことなく再利用できます。ユーザは、設計手法がさまざまに異なる各オリジナル・システムで編集するより、迅速でフレキシブルな編集が可能なマルチCAD環境を構築できるようになります。また、いわゆる「自動形状選択」機能により、フィーチャや拘束条件がない設計エレメントに対し形状を自動的に推測します。これにより、設計の再利用率が向上し、OEMメーカー、サプライヤの双方の効率性が向上します。
  • 新しいユーザ・エクスペリエンス:CAD操作を簡単にし、2Dのように3Dモデルを簡単に作成できる新しいインタラクティブなユーザ・エクスペリエンスを提供します。2Dと3Dの環境をマージし、2Dの使い易さで高度な3Dモデリングを確実に行うことができます。また、新しい推測技術により、形状に対して共通の拘束条件を自動的に推論し、カーソル位置に基づいて適切なコマンドを実行します。こうした各機能により、CAD経験の少ないユーザであってもすぐに学習して使用できる設計ツールになっているため、製造エンジニアや工場現場のスタッフなどの下流プロセスへの利用も広がります。

「ここ数年、3D設計技術に大きな進展がいくつも見られましたが、良いフィーチャモデルを作成するためには履歴構成からモデルの構築方法を見直す必要がありました。これまでのパラメトリック・モデリングでは、ルールを逐次形状に適用する必要があり、計画的な設計変更の自動化には役立ちますが、予定外の設計変更には対応できませんでした。形状履歴にあまりとらわれないモデリングでは、拘束条件を気にせず形状に集中できますが、インテリジェンスや設計意図が犠牲となります。ダイレクト編集は複雑な履歴をあまり意識しないで済みますが、設計意図には対応できませんでした」

「最新のシンクロナス・テクノロジは、拘束付きと拘束なしのそれぞれベストな技術を取り入れ、設計変更にもいままでにない高い効率性と迅速性で対応することができます。設計に対して適切な手法が適用されるため、寸法駆動のモデリングの可能性を最大限に高め、どのテクノロジも達成できない驚異的な生産性の向上をもたらします」と、シーメンスPLMソフトウェアの製品担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるChuck Grindstaffは述べています。

「シンクロナス・テクノロジは、履歴ベースのモデリング・システムにみられるアーキテクチャの問題を一掃します。現在の形状条件を認識し、リアルタイムで依存関係を把握してくれるため、従来のような編集ポイントから構成履歴全体を更新することなく、モデルを簡単に変更できます。モデルの複雑さや編集を伴う履歴の深さが増すほど、シンクロナス・テクノロジパフォーマンスの向上が顕著となります。『100倍高速化する』と言っていますが、これさえ控え目な数字です」と、CPDAのPLMリサーチ・ディレクタであるKen Verspiller氏は述べています。

リリース時期

シンクロナス・テクノロジは、シーメンスPLMソフトウェアのNXチームとSolid Edgeチームとの共同で開発・実装作業が進められ、現在のところ、10件の特許申請を行っています。シーメンスPLMソフトウェアのシンクロナス・テクノロジは、D-Cubed™とParasolid®ソフトウェア上に構築される独自のアプリケーション層として、次期バージョンのNXとSolid Edgeに実装されます。両製品の新バージョンは、5月21日、ボストンで開催のシーメンスPLMソフトウェア主催年次アナリスト/メディア会議にてリリースされる予定です。

本日の発表内容の詳細については、www.siemens.com/plm/breakthrough/にある再生ビデオをご覧ください

シーメンスPLMソフトウェアについて

シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで世界5万1,000社のお客さまにサービスを提供し、460万ライセンスにおよぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地として、オープンなエンタープライズ・ソリューションの提供を通じてグローバルなイノベーション・ネットワーク環境を実現し、企業間・パートナー間のコラボレーションを促進させ、ワールドクラスの製品・サービスの供給・普及に貢献しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について

シーメンスインダストリーセクターに属するシーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション・システム、低圧制御機器、産業用ソフトウェアの分野で世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指のソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を最適化します。

注意:SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。Solid Edge、D-Cubed、Parasolid、およびNXは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。