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20 May 2008

シーメンスPLMソフトウェア、NX 6ソフトウェアを発表

【2008年5月20日(米国ボストン発)】

シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェアは本日、シーメンスPLMソフトウェアが先ごろ発表したシンクロナス・テクノロジに基づく機能を搭載したデジタル製品開発ソフトウェアNX™ 6をリリースすると発表しました。

シーメンスPLMソフトウェアは、本日ボストンで始まった年次業界アナリストイベントに合わせてこの発表を行いました 。

「NX 6は設計生産性において先月発表した通りの驚異的効果をもたらします。NXの総合ツールセットにシンクロナス・テクノロジを統合したことで、設計、シミュレーション(解析)、製造の各機能が大幅に強化されました。このリリースにより、市場におけるNXの勢いは一層高まり、ますますシェアを伸ばすものと思われます」と、シーメンスPLMソフトウェアのNX製品開発担当バイスプレジデントであるJoan Hirschは述べています。

「NXを導入し、当社は目標を上回る生産性の向上を実現しつつあります。全体として20%のCAD業務の効率化となっています。NXチームが、製品開発における長期的目標の達成をサポートしてくれるものと確信しています」と、日産自動車株式会社R&Dエンジニアリングマネージメント本部プロセス情報マネージメント部 部長の福士敬吾氏は述べています。

NX 6における4つの主要なイノベーション

    • 柔軟性:モデル生成において簡単なダイレクト・エディティングを可能にするシンクロナス・テクノロジを実装したNX 6は「設計の自由」という新しい柔軟性を提供します。ダイレクト・モデリングと拘束駆動技術のベストな機能を組み合わせたことで「設計の自由」がもたらされ、製品設計の体感速度が100倍高速化します。
    • 強靭性:CAD/CAM/CAEの統合ソリューションであるNXは、極めて複雑な課題さえも処理することができます。また、NX 6の高度なシミュレーション・ソフトウェアは、最も難解なCAEの課題も処理し、物理プロトタイプの製作の必要性を30%削減します。
    • 協調性:NX 6は統合プロセス環境を提供してコラボレーティブな製品開発を促進し、フィーチャ・ベースのマシニングなどのプロセスの効率性を向上させ、サイクル・タイムを20%短縮します。
    • 生産性:サイクル・タイムを40%改善できる「スクラップブック・モデリング」など、再利用を促進する機能が大幅に強化されたため、エンジニアや設計者の生産性は驚異的に向上します。また、NX 6では、設計、解析、製造の各プロセスを通してマルチCADデータを利用できるため、情報を再構築することなく、解析時間やマシニング時間を短縮します。

シンクロナス・テクノロジがもたらす「設計の自由」

NX 6は新たなシンクロナス・テクノロジのアプリケーション層を実装して「設計の自由」を実現しました。また、NX 6はまったく新しいアプローチによるジオメトリの作成と編集を可能にしました。こういった数々の改善によって、設計者、エンジニア、解析担当者、製造エンジニアなど製品ライフサイクルに関わる誰もが簡単に使えるCADを実現しています。

また、新しい「自動形状選択」機能を使用すると、必要に応じてインテリジェンスを設計に追加することができます。こうした高度な選択機能によって、ネイティブでないデータであっても各設計エレメントの論理関係やフィーチャ間の依存関係が自動的に認識されます。

「NX 6の『設計の自由』機能により、外部から支給された非パラメトリック(ノンパラメトリック)なモデルでも、非常に複雑なモデルでも、その処理能力が向上するでしょう。ソフトウェアの種類もバージョンも関係なく、モデルやフィーチャを簡単に素早く再利用することができるのです。これは間違いなくエンジニアにとって最強の支援ツールであり、当社のモデリング方法を改善してくれます」と、Hisense(海信)社のエアコンR&Dセンターのチーフ・エンジニアであるFeng Lianguo氏は述べています。

NX 6では、「設計の自由」に加え、NX 5で導入されたロールベースのユーザ・インタフェースをさらに強化して柔軟性を高めています。グラフィックスを画面全体に表示するフルスクリーン・モードやユーザの操作を速めるカスタマイズ可能なオンスクリーン・ポップアップなどがNX 6のユーザ・インタフェースに追加されています。その結果、どんなユーザであっても、経験豊富なCADユーザと同様にシステムを操作することができます。

「NXの最新バージョンは、わが社の効率性と生産性を向上させるでしょう。カスタマイズ可能なポップアップ・メニューにより操作時間が短縮されます。よく使用するコマンドをマウスのすぐ下に置くことができるので、わざわざメニュー・バーからコマンドを選択する必要がありません。最大の特長は、グラフィックスを画面全体に表示できることです。これで複雑な設計作業が格段に簡単になりました」と、Hughes Christensen社のオートメーション・スペシャリストであるElango Ramanathan氏は述べています。

高度なシミュレーションがもたらす更なる強靭性

NX 6はこれまでと同様、ライフサイクル・シミュレーションに対するシーメンスPLMソフトウェアのビジョンに基づくものです。そのビジョンとは、製品設計の品質を向上し、イノベーションを推進するために、製品ライフサイクル全体を通してシミュレーション(CAE)を活用するというものです。最新バージョンには、高度なCAE解析の専門家や設計者のニーズを満たす強力な複合領域シミュレーションのためのソリューションが用意されています。

NX 6に用意されているシミュレーション(解析)ソリューションは、Advanced Flow(流体解析)やAdvanced Thermal(熱解析)の統合ソリューションに拡張することができます。これらのソリューションに拡張すると、伝導解析、強制対流、凝縮などのマルチ・フィジックス連成シミュレーションを実行することができます。また、CAEエンジニアは新しいFEモデル相関機能を使用して、物理プロトタイプで測定した実際の性能値とシミュレーション結果の値とを比較して、シミュレーションがどれだけ正確であるかを検証することができます。その結果、設計に対するより良い意思決定をより正確にくだすことができるようになります。

「NX 6の新しいCAE機能に大いに期待しています。特にNXのプリ/ポスト機能とNX Nastran®の強力なソルバに期待しています。CADとCAEの統合モードが強化されたうえに、それぞれ本来の機能も強化されています。中間サーフェスを抽出する方法も機能も優れています。また、液体容器の応答シミュレーションには「仮想質量」機能を使ってみたいと思っています。この機能は、この種の解析にとって効果があり、しかも迅速な線形接触解析が可能です。こうした多くの魅力的な機能があるため、NX 6を使ってすぐに解析したいと思っています」と、Foton自動車工学研究所のアシスタント・マネージャであるLiu Liping氏は述べています。

一元管理されたデータへのグローバル・アクセスがもたらす一層の協調性

CAD/CAM/CAEの統合ソリューションであるNXは、製品ライフサイクルに関わるすべての関係者間の協調性を強力に支援します。この統合プロセス環境では、一元管理されたナレッジにアクセスできるため、製品開発期間を大幅に短縮することができます。

製品に関するナレッジは、製品製造情報(PMI)データとして下流のアプリケーションで利用することができます。NX 6では、PMIデータを利用してライフサイクル全体にわたる情報フローを大幅に向上させることができます。NX CAMのフィーチャ・ベースの自動プログラミング機能に渡せば、NCプログラミング時間を20%短縮することができます。

また、NX Advanced Simulationを介し、CAEデータ・モデルやCAEアセンブリ製品構造をTeamcenter® for Simulation取り込むことができます。Teamcenterと統合すると、市販のシミュレーション・ツールや内製のシミュレーション・ツールのデータを統合できるなど、新製品の開発プロセスをグローバルに変革することができます。

さらにNX 6では、迅速なデータ管理を通してコラボレーションを推進します。NX 6は、Teamcenterの新しいアーキテクチャに基づく高性能なデータ管理を可能にします。地理的に分散したユーザがリアルタイムで情報交換する必要がある場合は特にこの機能が重要となります。

また、NXからGeolus® Searchにアクセスして、再利用可能な部品をサイズや形状などの特性で検索できるようになります。Geolus Searchは、サイズや形状などのジオメトリ特性に基づいて部品を素早く特定する3D検索エンジンです。Geolus Searchの検索結果にNXの部品データやJTデータ、または他のCADシステムのデータを含めることもできます。

製品ライフサイクル全体の再利用がもたらす生産性拡大

NXが他の競合システムと大きく違うのが、CAD/CAM/CAEのデータを取り込んで再利用できることです。NX 6には、製品データの再利用を促して、設計時間を短縮させる重要な新機能が用意されています。必要に応じてインテリジェンスを追加できるなど、NXの「設計の自由」の実現がマルチCADデータの設計意図の保持を可能にします。

「NX 6の新しい編集機能はモデルを簡単かつ迅速に変更でき、実に感動的です。データの履歴を知らなくても、他のCADシステムからインポートしたデータを編集することができます。さらに、JTフォーマットとの統合は大規模アセンブリの処理には不可欠な機能です。また、新しいインターフェースも実に直感的で魅力的です」と、Avio社のCAD-CAMポートフォリオ・マネージャのDanila Marco氏は述べています。

NX 6は、「スクラップブック・モデリング」という新しいワークフローをサポートしています。モデルの一部をカット、コピー、ペーストして、ジオメトリの再利用を促進します。この機能を使用すれば、モデルの準備作業を最大70%削減することができます。

さらにNX 6は、設計データの再利用を促進するだけでなく、製造プロセスの再利用も促進するため、製造のサイクル・タイム全体を短縮します。たとえば、NX 6の新しい「マシニング・ナレッジ・データベース」には、フィーチャ・ベースのマシニング・プロセスを保存して、プログラムの自動化と社内のベスト・プラクティスの共有を図ることができます。さらに、あらかじめ用意されているマシニング・ツールキットを使用するだけ、マシニング・プロセスを高速化することができます。

販売開始時期

NX 6の販売は6月30日(注)を予定しています。最新情報については、www.siemens.com/plm/nx6をご覧ください。
(注)米国での発売時期になります。

シーメンスPLMソフトウェアについて

シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで世界5万1,000社のお客さまにサービスを提供し、460万ライセンスにおよぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地として、オープンなエンタープライズ・ソリューションの提供を通じてグローバルなイノベーション・ネットワーク環境を実現し、企業間・パートナー間のコラボレーションを促進させ、ワールドクラスの製品・サービスの供給・普及に貢献しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について

シーメンスインダストリーセクターに属するシーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション・システム、低圧制御機器、産業用ソフトウェアの分野で世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指のソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を最適化します。

注意:SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。NX、Geolus、およびTeamcenterは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。NASTRANはNational Aeronautics and Space Administration(NASA)の登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。