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06 August 2009

F1チームのINGルノーがVISTAGYのFiberSIMソフトウェアを利用して、 R29レーシングカーのディフューザ設計・製造時間を半分に短縮

2009年8月6日(木)— 業界に特化したエンジニアリングソフトウェアやサービスのリーディングプロバイダーであるVISTAGY Inc.(米国、マサチューセッツ州ウォルサム)が、 FiberSIM® ソフトウェアを活用することで、INGルノーのR29レーシングカーのディフューザにおけるコンポジット設計・製造時間を12週間から6週間に短縮できたことを発表しました。これにより、INGルノーは2つのレースで新しいディフューザを使用することができ、劇的に競合力を向上しました。

いわゆる「二層のディフューザ」は、2009年F1シーズンの最初の2ラウンドでブラウンGP、トヨタ、ウィリアムスが効果を発揮するために採用しました。しかしながら、規定の曖昧さから、ほとんどのチームは二層のディフューザの仕様が2009年の規定に合わないと考えていました。INGルノーなど4チームが抗議しましたが、FIA(国際自動車連盟)から合法と承認され、却下されました。

FIAの承認を受け、INGルノーは、車体の下部や後部の外側の気流をスムースにし、ダウンフォースや側面のグリップなど、すべてのパフォーマンスを向上させるため、独自の大きい二層のディフューザを開発しました。その際、FiberSIMを利用することで、FIAが新しいディフューザを容認後、ただちに開発を進めることができました。

INGルノーは、シャーシ、ギアボックス、サイドポット、ウィングなど、すべてのコンポジット部品を設計・製造する際に、最後の7シーズンでもFiberSIMを使用しました。その結果、R29でのギアボックスでは、20から30%の時間短縮でしたが、INGルノーでコンポジット部品を効果的に開発するための新しい標準化を行い、100以上のカーボンファイバーのプライで構成されたディフューザの設計・製造においては、50%の時間短縮ができたことを報告しています。

"INGルノーは外部のサプライヤーと協業しているため、ディフューザを製造するにあたり、FiberSIMで作成される電子テンプレートが必要かどうかを確認しました。"とINGルノーF1チーム シニアCAEエンジニア イアン・ゴッダード(Ian Goddard)氏が述べています。また、続けて"今まで使用していたもの以上に正確なものを提供しました。実際に、製造データの品質は今までよりずっと良質なものでした。"

"プライブックを利用することで、私たちは通常ある程度の曖昧さを想定しますが、FiberSIMを利用することで、設計すると同時にレーシングカーを製造することができます。これは、レースシーズンにつながる16週という期間に大きな違いが生じるばかりか、ディフューザが必要になり、次のレースまでに部品を製造しなければならなくなった場合、さらに重要な違いとなってあらわれます。"

コンポジットのラミネート設計時間を12日間から6日間に短縮したように、最初のディフューザの設計で50%の時間短縮ができたことは、次の機会で、一層効果を上げる事に繋がったとINGルノーは報告しています。すなわち、その後の二層のディフューザの概念設計で、以前の開発で約9日間予定していたものを3日に設定しました。

"より良いものを迅速に設計・製造する方法を探求するF1において、弛まない戦いが繰り広げられています。デッドラインを守ることやスタートグリッドに最良の状態でレーシングカーを配置するためには我々の努力がいかに重要であるか、FiberSIMを利用してのコンポジットのディフューザ開発において、改めてINGルノーの実力が試されます。"とイアン・ゴッダード氏が続けて述べています。

ING Renault F1 Teamについて

ルノーF1チームは、車体もエンジンもすべてルノーで製作するレーシングカーでのフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップ優勝を目的に掲げ、2002年に誕生しました。1977年にフォーミュラワンのレース参戦を開始したことにはじまり、ルノーが首位の競合にV10エンジンを供給した1990年代に6度のコンストラクターズのタイトルを獲得、チームは、ルノー・グループのエンジニアリングスキルによって強化された能力や信頼度および技術などを兼ね合わせ、競争の中で着実に成長してきました。また、2005年と2006年の2年連続で、コンストラクターズ、ドライバーズの両タイトルを獲得しています。

VISTAGYについて

VISTAGYは、業界をリードするエンジニアリングソフトウェアやサービスのグローバルプロバイダーです。業界に特化したソリューションのパイオニアとして20年間にわたり、完全なバーチャル製品定義を利用した情報のやり取り、エンジニアリング情報の再利用の促進、サプライチェーンも含む企業内外の効率的なコミュニケーションなどを支援するソリューションの開発・販売・サポートを行って参りました。VISTAGYの提供するエンジニアリングソフトウェアやサービスは、主要な3D CAD システムの機能を拡張させ、製品開発プロセスを最適化することができます。そして、生産性を向上させ、製品のライフサイクル全体において製品情報のやり取りを改善し、設計の早い段階で最良の意思決定を行うことができます。VISTAGYのソリューションは、航空、自動車、船舶、風力エネルギー、医療機器、スポーツ用品、輸送機器の内装などの分野で全世界の200を超える企業に導入されています。

さらに詳しい情報は、弊社ウェブサイト( http://www.vistagy.com/jp/ )をご覧ください。


本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
米国本社 : VISTAGY Inc. コーポレート コミュニケーション 
    ジェフ グロスマン(Jeff Grossman)
E-mail:jeff.grossman@vistagy.com  Tel:+1.781.250.6895
日本国内 : ウィズ株式会社 担当 内田
E-mail:vistagy@with-corp.com Tel:03-6909-3558

このプレス・リリースは、シーメンスPLMソフトウェアによる買収(2011年12月6日)以前に、Vistagy,Inc. が発表しました。