18 October 2010

シーメンスPLMソフトウェア、アプリケーション開発者とエンド・ユーザ双方の生産性を向上させるParasolidバージョン23を発表

【2010年10月18日 米国テキサス州PLANO発 】  

シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェア は本日、PLM業界屈指の3D幾何形状モデリング・コンポーネントであるParasolid® の最新バージョンParasolidバージョン23.0(V23)をリリースしたことを発表しました。大幅な機能拡張が行われたParasolid V23には、複雑な製品開発プロセス全体をサポートし、生産性を向上するためのシーメンスPLMソフトウェアの絶え間ない取り組みが至るところに反映されています。

「Parasolidが世界中に広く採用され、見事な成功を収めているのは、このソフトウェアが世界屈指の製品設計、分析、製造の各機能を提供しているだけでなく、アプリケーション開発者が効率的かつ集中して自社のソリューションに付加価値を提供できる環境を提供していることの証です。Parasolid V23は、アプリケーション開発者とエンド・ユーザの双方のニーズを満たす数多くの機能拡張がバランス良く施されています」と、シーメンスPLMソフトウェアの製品設計ソリューション担当バイスプレジデントのJoan Hirschは述べています。

「スレッドセーフ」対応のParasolid

Parasolidがマルチコアプロセッサを搭載したハードウェアのサポートを強化したことで、Parasolidベースのアプリケーションは、シングルコアプロセッサに比較し大きなパフォーマンスの利点をフルに利用できるようになりました。Parasolid V23は完全スレッドセーフ対応になったため、複数スレッドを異なるプロセッサで実行するとともに、各スレッドがそれぞれ同時にParasolidの機能を呼び出せるようになりました。これは、スレッド、セッション、メモリ管理の最適化とエラー報告機能の搭載によるものであり、アプリケーション開発者はマルチスレッド機能の呼び出しを調整する必要がなくなります。その結果、Parasolidベースのアプリケーションは、マルチコアプロセッシングのスピードを享受でき、同時にアプリケーション開発に要する時間を節約できるようになります。

フェース変形

新機能のフェース変形では、設計要件、または実世界で起こる荷重下のたわみや温度変動による歪みなどの形状変化のシミュレーション結果に基づいて、デジタル・モデルの形状を高度に変形させることができます。この変形は、モデルの任意のフェース・セットを選択して、アプリケーションが提供する数学関数で定義することができます。オフセットやブレンドなどの既存のフィーチャを保持しながら調整でき、また、他のモデル編集と同時に変形を適用できるため、非常にパワフルな新機能となっています。

ブレンディング

生産性と柔軟性を最大化し、複雑なジオメトリを作成・変更したいという製品設計者のニーズに応えるため、Parasolid V23では、従来の広範なブレンディング機能をより複雑なモデリングにも対応できるように、より高度なブレンディング技術と制御機能が導入されています。

  • フェースブレンドにコード幅を制御するオプションが追加され、より洗練された形状の作成が可能になりました。均一の、あるいは、審美性の高い形状を作成できるため、高品質な曲面の作成に特に威力を発揮します。「可変コード幅フェース・ブレンディング」は、アプリケーションが提供する関数を使って、フェース・ブレンディングのコード幅と比率を一定または可変に定義できる新しいメソッドを提供します。一定または可変のどちらのコード幅フェース・ブレンディングも、従来のローリングボール断面に加え、ディスク断面を持てるように機能拡張されました。
  • エッジ・ブレンディングを特定のエッジまたはフェースでトリミング(終端処理)できるようになったため、複雑なブレンディング操作をより迅速に、より詳細に、より確実に制御できるようになりました。

データのインポートと修正

Parasolidは、世界の主要なCAD、CAM、CAEアプリケーションの多くに採用されている幾何形状モデリング・コンポーネント、すなわち、カーネルであるため、他のシステムからインポートされたデータのジオメトリやトポロジをさまざまなレベルで修正して作業できることが求められています。Parasolid V23には、データのインポートと修正をさらに効率化する新しい機能がいくつか追加されています。

  • モデルのトポロジ構造を解析し、曖昧さを修正する新しい機能が追加されました。これにより、完全に一貫した境界表現(B-Rep)モデルを厳しく求めながらも、オリジナル・データの設計意図を維持するようなデータを作成することができます。例えば、別のシェルにある2つのフェースが同じエッジを共有するシェル間のトポロジ・クラッシュを検出して修正できるようになったため、モデルの修正時間の大幅削減が可能です。
  • 精度と厳格性に欠けるモデリング・ツールでは気が付かないことがある「縮退」を含んでいるために、不安定で定義が甘いサーフェイスをParasolidが自動的に検出して修正します。
  • モデル・チェック機能に新しいオプションが追加されました。新しい欠陥コードを含むさらに詳細なレポートをParasolidが自動的にリクエストして、インポートしたデータの作業の生産性を向上させます。

ニュートラル・シートのモデリング

Parasolid V23では、ニュートラル・シートのモデリング技術をCAE市場向けに迅速に開発できるようにするための機能拡張が行われています。この開発をアプリケーション・レベルではなく、カーネル・レベルで行うことによって、パフォーマンス、モデルの一貫性、機能的堅牢性が大幅に向上します。また、明らかに単純な構成でも起こり得るニュートラル・フェースのオーバーラッピングを検出して、オプションで修正できる新しい機能も追加されています。これにより、手動の修正に比べて大幅に時間を短縮することができます。さらに、モデル・フェースの複数のペア間でニュートラル・シート・フェースを共有できるようになったため、パフォーマンスが向上し、モデル・サイズを軽減することができます。

スイーピング

スイーピング操作に新しい制御機能が追加され、1回の操作で希望の形状を迅速かつ簡単に作成できるようになりました。スイープ・パスがフェース・セット上に来るように、スイープをフェース法線に固定できるようになりました。スイープ・パスの連続性制限を引き上げ、ガイド、複数のプロファイル、スケール、ツイスト・ローなども一緒に提供されるスムーズなパスが表示されるようになりました。また、複数のプロファイル間でスイーピング操作を実行して、各プロファイルが複数のループでディスジョイント・ボディを作成できるようになりました。

PLM ComponentsのParasolidとD-Cubedについて

PLM Componentsは、CAD、CAM、CAE、PLMの各アプリケーション・ソフトウェアの相互運用性を促進してイノベーションの創出をサポートする各種ソフトウェア・コンポーネントから構成されています。シーメンスPLMソフトウェアはこれらのソフトウェア・コンポーネントを開発して自社のアプリケーションに組み込んだり、また独立系のソフトウェア・ベンダーやエンド・ユーザにライセンス販売しています。PLM Componentsに含まれているParasolidとD-Cubed™は、3D部品とアセンブリのモデリング、編集、相互運用性、2D/3Dパラメトリック・スケッチング、モーション・シミュレーション、衝突検出、クリアランス測定、ビジュアライゼーションなどの機能を提供し、機械CAD、CAM、CAE、金型設計、板金、AEC(Architecture, Engineering, and Construction)、GIS(Geographical Information System)、構造設計、工場設計、船舶設計、CMM(Capability Maturity Model)、リバース・エンジニアリング、製品構成などに使用されています。詳細については、 http://www.plm.automation.siemens.com/ja_jp/products/open/をご覧ください。

シーメンスPLMソフトウェアについて

シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで世界6万3,000社のお客さまにサービスを提供し、約670万ライセンスにおよぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地として、数多くの企業と協働して、豊富なアイデアを価値ある製品に変えるオープンなソリューションを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について

シーメンスインダストリーセクターに属するシーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、オートメーション・システム、工業用制御機器、産業用ソフトウェアの分野で世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指のソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を最適化します。シーメンス産業オートメーション事業部は全世界で約39,000人の従業員を擁し(2009年9月30日現在)、2009年度の総売上高は70億ユーロを達成しています。詳細はwww.siemens.com/industryautomationをご覧ください。


注意:SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。ParasolidとD-Cubedは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。

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シーメンスPLMソフトウェア お問い合わせ窓口
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