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ユーザー事例

部品製造企業、IBS QMSの利用で透明性の確保と製造の生産 性向上を実現

シーメンスPLMソフトウェアのソリュ ーションがLiebherr-Components Biberachの品質プロセスの継続的 な改善をサポート

Component manufacturer uses Opcenter Quality to achieve transparency and improve manufacturing productivity

Liebherr

Liebherr-Components Biberach GmbHは、高性能な動力技術や制 御技術用の高品質な部品とシス テムを開発および製造していま す。同社の手がける製品には、土 木機械、風力タービン、採掘装置、 海上用機器、車両、輸送システム など、さまざまな製品および産業 で使用される大径ベアリング、ギ アボックス、電気機械、開閉装置 などがあります。

https://www.liebherr.com/en/deu/start/start-page.html
本社:
Biberach, Germany
製品:
Opcenter, APQP, Concern and Complaint Management, Incoming / Outgoing Goods Inspection, Inspection Plan Management, Inspection Reports, Opcenter Quality, Statistical Process Control SPC, Failure Mode and Effects Analysis (FMEA)
業種:
産業機械

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IBS QMSのおかげで、プロセスの透明性を改 善でき、当社の今後の成長にも備えることがで きます
Juergen Stuhlmueller, 品質保証マネージャー
Liebherr-Components Biberach GmbH

高品質な製品による顧客需要への対応

Liebherr-Components Biberach GmbH (以 下、Liebherr社)は、Liebherrグループの部品 部門に属する企業で、60年以上前に速やか に輸送可能で簡単に設置可能な回転式タ ワークレーンを最初に開発した企業です。

ドイツのビーベラハのプラントに総勢約 1,400人の従業員を擁するLiebherr社は、今 日、大径ベアリング、ギアボックス、ロープウィ ンチなどの高度な技術を駆使した高性能な 動力部品に加えて、電気機械や開閉装置を製 造しています。これらの部品は、土木機械、風 力タービン、採掘装置、海上用機器、車両シス テム、工作機械、輸送システムなどの製品に 使用されています。

Liebherr社は、インテリジェントなテクノロ ジー、最大限の機能性、最高の品質標準に 対する顧客の需要を満たす製品を製造して いると自負しています。高品質の製品を製 造しているという評判を維持するため に、Liebherr社では、生産プロセスを常に監 視して文書に記録しています。

Comprehensive analysis and evaluation functionality in IBS QMS supports continuous quality and productivity improvement.

Comprehensive analysis and evaluation functionality in IBS QMS supports continuous quality and productivity improvement.

製造の透明性の確保

2003年まで、Liebherr社では、品質データ の取得と評価に手動プロセスを用いていま した。顧客の要求に対応するため、プレゼ ンテーションの前にデータが手動で収集さ れていました。既存の生産プロセスに透明 性が欠けていたため、プロセスと問題解決 能力を改善する必要があると認識されてい ました。

Liebherr社は、統合コンピューター支援品 質管理(CAQ)および製造実行システム (MES)ソリューションの導入を決定し、プロ セス透明性の向上、管理コストの最小化、 生産責任および個々の作業員の責任の増 大、懸案事項および苦情管理用のソリュー ションの組み込み、バッチ追跡システムの 統合を実現しようとしました。さらに、CAQ/ MESソリューションを、Liebherr社の既存の 運用データ取得(ODA)システムとエンター プライズ・リソース・プランニング(ERP)シス テムにシームレスに統合する必要がありま した。

CAQ/MESソリューションの選択

Liebherr社は、4社のベンダーを選択して、 自社のCAQ要件に対してシステム機能を評 価するために試験的なインストールを実施 しました。2003年11月、Liebherr社は、製品 ライフサイクル管理(PLM)を専門とするシー メンスPLMソフトウェアのIBS QMSソリュー ションを選択しました。重要な意思決定要 因には、顧客固有のニーズを満たすようソ リューションをカスタマイズできること、既 存のODAおよびERPシステムとのシームレ スな統合、サプライヤーの規模など、CAQソ リューションへの投資の安全性に影響を及 ぼすと考えられた要因が含まれています。

重複の排除

2004年5月、Liebherr社はIBS QMSを実装 し、大径ベアリング、ギアボックスおよびク レーン技術部門で100台の端末を使用して 従業員約700人のトレーニングを開始しま した。使いやすい操作インターフェースによ り、Liebherr社では、高度の統合を実現し て、重複データ入力を排除することができま した。生産指示書がODAシステムからIBS QMSに送られると、各検査プロセスがトリ ガーされます。

タッチスクリーン端末を使用することによ り、オペレーターは、どの指示書がどの機械 で処理されているかだけでなく、各指示書 の現在の製造状況も確認することができま す。詳細分析のために、生産プロセスと並行 して検査結果が取得され検討されます。シ ステムオペレーターは、すべてのCAQ特性 の処理が完了した後にのみ生産指示書をク ローズすることができます。

結果の認証

製造の全行程で各部品を継続的に監視で きるため、Liebherr社では、プロセスの初期 段階で傾向を確認することできます。必要 であれば、許容限度に達する前に再調整を 行う決定を下すことができます。欠陥の回 避に加えて、製品および手順の継続的改善 プロセス(CIP)に重点が置かれています。顧 客からの要求に応じて、Liebherr社は、処理 結果を裏付ける個別の証明書を生成するこ とができます。

Certifying results

トレーサビリティの強化

文書化とバッチ番号およびシリアル番号 の割り振りにより、部品生産プロセス全体 を通じて個々の段階を識別できるた め、Liebherr社では、すべてのバッチの追 跡が可能です。欠陥の原因を特定できる ため、さらなる欠陥を防ぐための予防措 置を速やかに講じることができます。

品質標準と透明性

社内の苦情がQMS Concern and Complaint Management (CCM)で管理さ れるため、Liebherr社では、過去に欠陥が あった修正済みの部品を優先的に処理で きます。QMS CCMを使用することによ り、Liebherr社では、措置を文書化し、やり 直しなどのコストを割り振ることが可能と なったため、透明性が向上し、弱点を特定 して迅速に排除できるようになりまし た。IBS QMSの包括的な分析および評価 機能が、品質と生産性の継続的な改善を サポートします。

「IBS QMSのおかげで、プロセスの透明 性を改善でき、当社の今後の成長にも備 えることができます」と、Liebherr社の品質 保証マネージャー、Juergen Stuhlmueller 氏は述べています。

今後の展望

Liebherr-Components Biberach GmbHに IBS QMSソフトウェアが初めて実装されて から、ERPシステムインターフェースを備え たQMS Incoming/Outgoing Goods Control (IGC/OGC)などの追加ソリューシ ョンも生産プラントに導入されてきまし た。さらに、Liebherr社の他のサイトで も、CAQ/MESソリューションプロバイダー として、シーメンスPLMソフトウェアが選 択されています。

The future