Mercury Marine
Marine Marine Suppliers Teamcenter
Mercury Marine

PLM がイノベーションを推進

米国, Japan

Marine Marine Suppliers Teamcenter

PLM がイノベーションを推進

米国, Japan
quotation marks Teamcenter を導入して以来、設計変更への対応期間が平均して56 日から22 日に短縮しました。 Lenny Grosh, Project Manager, PLM Implementation Mercury Marine
課題
  • 競争激化による新製品開発期間の短縮とイノベーションの推進
  • グローバル化に伴うコラボレーションの強化
成功の鍵
  • PLM に対する明確なビジョンと経営陣のコミットメント
  • 単なるテクノロジの導入ではなく、プロセスを変革
  • Pro/Engineer で作成したデータを含むすべての製品情報を一元管理
  • エンジニアリングBOM の一元化
  • 世界5 ヵ所に同一のPLM 基盤を実装
  • 世界5 ヵ所で単一の製品変更管理プロセスを遂行して、設計変更を毎日同期化
  • 変更管理プロセスをTeamcenter 内で一元化したことにより、それまでの3 つのシステムが不要に
  • PLM とERP との日々の同期化
  • 部品番号の管理を全社的に単一のシステムに集約
  • 調達、製造、品質管理、コスト管理の各部門も最新の製品情報にリアルタイムにアクセス
成果
  • 製品データとプロジェクト・データを保存・管理するガイドラインを確立して、製品開発プロセスを迅速化
  • すべての製品データをシングルソースに集約したことにより、部品の再利用率が向上

Mercury Marine

Mercury Marine は、海洋レジャー用推進機関の世界屈指のメーカーです。

http://www.mercurymarine.com

quotation marks Pro/Engineer を持っていなくても、コスト管理、調達、品質管理、製造の各部門も、設計データにアクセスできるのです。 Balakrishna Shetty, Systems Architect, CAD, CAM and PLM Systems Mercury Marine こうした成果を目の当たりにした今、Teamcenterに別のワークフローも追加できないかと考えるのは自然であり、PLM は会社に成功をもたらし続けると誰もが実感しています。 Lenny Grosh, Project Manager, PLM Implementation Mercury Marine PLM ソリューションを導入する際は、そのベンダーとの密接な協力関係が必要です。シーメンスは当社と協力して、ソリューションの継続的な改善はもとより、当社のプロセスに対する技術的なマッピングも継続的に改善してくれています。 Balakrishna Shetty, Systems Architect, CAD, CAM and PLM Systems Mercury Marine
quotation marks Teamcenter を導入して以来、設計変更への対応期間が平均して56 日から22 日に短縮しました。 Lenny Grosh, Project Manager, PLM Implementation Mercury Marine

Mercury Marine 事例

海洋産業のリーダー

Mercury Marine は、海洋レジャー用推進機関の世界屈指のメーカーです。Brunswick Corporation の一事業部門で、レジャー用船舶、商業船、政府船舶などに使用されるエンジン、船載用ボート、その他サービスや部品を提供して、年間15 億ドルを売上 げています。

Mercury Marine の戦略的ビジョンは、「海洋産業で尊敬される世界的リーダー」になることです。そのためには、絶え間ないイノベーションの創出を迅速かつ柔軟にサポートする製品開発プロセスが必要でした。さらに、世界11 ヵ国に分散している製造拠点とサプライヤ、世界6 ヵ国に分散している設計拠点のプロセスをシームレスに統合する必要がありました。

プロセスの重複と遅延

以前は、複数の場所にある複数のシステムから部品番号を取り出していました。エンジニアリングBOM はすべてスプレッドシートで管理していました。また、設計変更プロセスは複数のシステムで管理し、自動化されていませんでした。「こうしたことが設計プロセスと製造プロセスのリードタイムの延長を招き、下流プロセスを遅延させる原因になっていました」と、Balakrishna Shetty 氏は述べています。CAD データはPDM 環境でしか管理されていなかったため、CAD データをさまざまな部門やチーム間で活用することもできませんでした。

PLM ソリューションの選定

PLM ソリューションの選定に当たって、Mercury Marineでは、シーメンスPLM ソフトウェアのTeamcenter® の他に、Parametric Technology、IBM/Dassault Systemsのソリューションも検討しました。PLM ソリューションの導入条件として、Pro/Engineer のCAD システムで作成されたジオメトリ・データを含むすべての製品データを管理できること、設計変更などのプロセスを自動化して管理し、マルチサイトのコラボレーションを推進できることでした。

これらの要件を満たす「最適な」ソリューションとして、Mercury Marine はTeamcenter の導入を決定しました。この決定に至ったもうひとつの要因は、PLM ソリューションの導入をMercury Marine と共に必ず成功させようというシーメンスの強い意志でした。「PLM ソリューションを導入する際は、そのベンダーとの密接な協力関係が必要です。シーメンスは当社と協力して、ソリューションの継続的な改善はもとより、当社のプロセスに対する技術的なマッピングも継続的に改善してくれています」と、Balakrishna Shetty 氏 は述べています。

PLM ソリューション導入前にプロセスの見直し

Mercury Marine では、Teamcenter を導入する前に、すべてのレベルでその導入を成功させるための3 段階プロセスを実行しました。「企業がソフトウェアの大規模な導入を実施しようとするとき、各部門の目標やプロセスをまず調整することもなく、一気にその技術を全面採用してしまう傾向があります。その結果、期待が錯綜し、プロセスが理解できないまま導入過程が長期化し、コスト高になるか、あるいは特定のレベルやファイルが使用できないことが後で分かって失敗に終わるケースも見受けられます」と、Mercury Marine のPLM 導入担当プロジェクト・マネージャーであるLennyGrosh 氏は説明しています。

Mercury Marine では、第1 段階として、経営陣が既存のプロセスを把握すること、顧客の声を聞くこと、そして成功の評価基準を策定することから始めました。「この段階で、将来に対する経営陣の期待を整理しました」と、Lenny Grosh 氏は述べています。第2 段階ではプロセスを定義しました。ユーザ・レベルでプロセスを再定義し、第3 段階に向けてこれを効率性の観点から評価しました。そして最後の第3 段階では、定義したプロセスとソフトウェア技術との調整を行いました。この3 段階のプロセスを経たことによって、ソフトウェア導入の基盤が整備され、驚くほど迅速にソフトウェアの導入を完了させることができました。「5 ヵ月の導入プロセスを経て、ウィスコンシン州、オクラホマ州(スティルウォーターとタルサ)、メキシコ州の4 拠点にまったく同じTeamcenter 基盤を築き、そして、5 つ目の拠点である中国では1 年もかかりませんでした」と、Lenny Grosh 氏は指摘しています。現在、世界で800 人を超えるMercury Marine の社員がTeamcenter を活用しています。

データとプロセスの管理

Teamcenter の全社的な導入の大きな目的は、あらゆる製品情報をシングルソースに一元管理することでした。これには、Pro/Engineer のCAD データをはじめ、設計仕様、設計基準、材料仕様、サプライヤのデータと仕様、その他、製品データに関連するすべてのデータセットが含まれています。さらに、Teamcenter のデータベースに移管した60 万点にも及ぶレガシーな製品データも含まれています。

Teamcenter を導入した拠点では、毎夜、データの同期化が行われているため、グローバル規模での設計のコラボレーションが可能になっています。Mercury Marine では、Teamcenter のコミュニティ・コラボレーション機能を使用して、共同作業に欠かせないプロジェクト・データを管理しています。この機能は、Microsoft SharePoint® Server をベースにしています。「Teamcenter を使用すれば、Pro/Engineer を持っていなくても、コスト管理、調達、品質管理、製造の各部門も、設計データにアクセスできるのです」と、Balakrishna Shetty 氏は説明しています。Mercury Marine では、さまざまなワークフローとステータスを設定して、製品コンセプトから製品廃棄までの製品ライフサイクルを管理しています。Teamcenter は、図面をサインオフするワークフローの一環として、リリースされ承認された図面をPDF フォーマットにして、それを必要とするユーザに向けて同社のイントラネット・サイトにプッシュします。また、Teamcenter は同社のERP システムとも統合され、日々同期化されています。

Teamcenter は、ドキュメント、スケジュール、ミーティング、個々のタスクやフィードバックなどのプロジェクトに関連する情報も管理しています。Mercury Marine では、Teamcenter を導入して以来、部品番号の作成と管理、エンジニアリングBOM の保存と管理をすべてシングルソースに集約しています。さらに、変更管理も、これまでの複数のシステムではなく、単一の自動化されたプロセスで実行されています。

イノベーションの推進

Mercury Marine がプロセスを変革して得た最も大きな成果は、パフォーマンスに優れた製品開発プロセスを管理できるようになったことです。製品開発プロセスに加えて、データ管理プロセス、変更管理プロセスが統合されたために、Mercury Marine は従来と同じ人数または少ない人数でより多くのイノベーティブな製品をより短期間で市場に投入できるようになりました。

イノベーションが推進されるようになった要因は他にも数多くあります。「ひとつは設計の再利用です。Teamcenter は、データベースから適切な部品や設計を迅速に検索してくれるため、再利用率が飛躍的に向上しました」と、Balakrishna Shetty 氏は指摘しています。重複する部品を一から作成し直すような無駄な時間が省かれたため、その分、イノベーションの創出に時間を割り当てることができます。また、設計の再利用はコスト削減にもつながります。

イノベーション推進のもうひとつの要因は、ミスによる遅延がほとんどなくなったことです。製品開発プロセスを通して製品情報と、エンジニアリングBOM を一元化したことにより、誰もが単一のシステム内で作業して、必要な情報を取得できるようになりました。また、設計変更の内容も、管理された自動承認プロセスを通して入手することができます。

プロセスの自動化で時間が節約されたことも、イノベーション推進のもうひとつの要因になっています。Mercury Marine の設計変更プロセスはその最たる好例です。「単一の設計変更プロセスをTeamcenter で全社的に管理しているため、年間で多くの時間が節約されています。Teamcenter を導入して以来、設計変更への対応期間が平均して56 日から22 日に短縮しました。このメリットはほんの始まりに過ぎません」と、Lenny Grosh 氏は説明しています。

Mercury Marine では、個々のエンド・ユーザがTeamcenter のさらなる活用方法を見出しているため、Teamcenter の機能を追加する計画です。「こうした成果を目の当たりにした今、Teamcenter に別のワークフローも追加できないかと考えるのは自然であり、PLM は会社に成功をもたらし続けると誰もが実感しています」と、Lenny Grosh 氏は述べています。

グローバル・プロセス/システム担当ディレクターのBellio 氏は、会社がTeamcenter の導入を決定したとき、変革を実現するための優れた基盤を選択したと思ったそうです。「イノベーションはビジネスの牽引に欠かせない重要な要素です。PLM の導入を決定したとき、その目的は新製品の開発能力の強化でした。導入後のこの数年間に私たちが成し遂げてきたことを見れば、Teamcenter の導入とシーメンスとのパートナーシップはまさに大成功と言えます」と述べています。

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quotation marks Pro/Engineer を持っていなくても、コスト管理、調達、品質管理、製造の各部門も、設計データにアクセスできるのです。 Balakrishna Shetty, Systems Architect, CAD, CAM and PLM Systems Mercury Marine こうした成果を目の当たりにした今、Teamcenterに別のワークフローも追加できないかと考えるのは自然であり、PLM は会社に成功をもたらし続けると誰もが実感しています。 Lenny Grosh, Project Manager, PLM Implementation Mercury Marine PLM ソリューションを導入する際は、そのベンダーとの密接な協力関係が必要です。シーメンスは当社と協力して、ソリューションの継続的な改善はもとより、当社のプロセスに対する技術的なマッピングも継続的に改善してくれています。 Balakrishna Shetty, Systems Architect, CAD, CAM and PLM Systems Mercury Marine