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ユーザー事例

PolarionでSPICEレベル2を達成、OEM顧客のRIF要件にも完 全対応

シーメンスPLMソフトウェアソリュー ションにより、Küster Automotive は基準への準拠を大幅に改善し、他 の主要技術を容易に活用

Automotive component specialist use Polarion to achieve SPICE Level 2 while fully addressing OEM Customers’ RIF requirements

Küster Automotive GmbH

は、自動車産業向けの部品を

生産しています。主な製品は、
ドアシステム、ウィンドウ開閉
調整システム、駆動要素、パー
キングブレーキ、排気フラップ、
および建設機械の組込み制御
装置などです。

http://www.kuester.net/
本社:
Ehringshausen, Germany
製品:
Polarion
業種:
自動車 / 輸送機器

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Polarion ALMの要件管理は、競 合ソリューションと比較して、かな り有利な価格でした。1つのソリュ ーションであらゆることが実現でき るため、購入が容易でした。コスト のかかる複数の異なる製品を統合 する必要はありません。
Christian Posluschni, エレクトロニクス/ソフトウェア開発部門、チームリーダー
Küster

課題: Automotive SPICEへの準拠、要件の 交換

Küster Automotive GmbH (Küster)のチー ムが直面していた課題は、規格への準拠が 義務付けられていたり、求められたりする業 界で、シーメンスPLMソフトウェアの Polarionを利用するほぼ全てのお客様に共 通する課題でした。Küsterは、Software Process Improvement and Capability Determin-ation (SPICE)レベル2を達成する 必要に迫られていました。Küsterは、多くの 会社のように、仕様書をMicrosoft Office®ソ フトウェアで作成し、PDFファイルを電子メ ールで送受信して共有していましたが、こ の複雑なプロセスを管理することに困 難を覚えていました。

また、KüsterのOEM顧客は、Küsterに対しRIF (Requirements Interchange Format)形式で 仕様書をやり取りし、変更管理のためのシス テムを構築することを求めていました。このこ とが、事態をさらに複雑にし、Küsterがより良 いソリューションを探す主な理由になってい ました。エレクトロニクス/ソフトウェア開発部 門、チームリーダーのChristian Posluschni氏 は、次のように述べています。「OEMがPDFファ イルを送信しても、当社には要件を効果的に 管理するためのシステムもなければ、自動化 もなく、プロジェクト横断的な要素は何もあり ませんでした」

解決策の探求

子会社は競合ソリューションの多くのライ センスを既に購入していたため、単純にそ の製品を全社的にロールアウトすることが 合理的であると思われました。エレクトロニ クス部門と開発前段階部門で、評価プロジ ェクトが実施されました。

「この試験的なロールアウトプロジェクト により、競合ソリューションの限界が明らか になったため、Polarion ALMを評価するこ とになりました。」と、Posluschni氏は説明し ます。

この評価により、緩く統合されたポイントソ リューションの寄せ集めではなく、要件管理 のための単一の統合ソリューションが必要 であることが指摘されました。ソリューショ ンは、RIFを容易に処理でき、Automotive SPICE®レベル2で要求されるすべてのトレ ーサビリティおよび報告の機能を簡単に実 装できるものでなければなりませんでし た。将来、試験管理および試験自動化に同 じ統合ソリューションを使用できることは、 大きなメリットでした。

The quest for a solution

解決策

Küsterは、シーメンスPLMソフトウェアの Polarion™アプリケーションライフサイクル ソリューションが、ニーズに最も適合してい ると判断しました。Webベースアーキテクチ ャーの包括的なソリューションであれば、導入コストとメンテナンスコストの両方を節 約できます。管理に間違いが発生しやすく、 時間がかかるデスクトップドキュメントを、 ワークフローが自動化され、簡単なオーサ リング機能を備えた、情報が常に最新に維 持されるオンライン環境に移行するという 要件は、シーメンスPLMソフトウェアの Polarion LiveDoc™ドキュメントにより簡単 なことになりました。重要な点はこのテクノ ロジーが、実質的にどのプロセスにも完全 に適応可能であるということでした。

また、OEMから提供されるRIFデータのイン ポートは、Polarion ALMの強力な拡張機能 の1つによって処理できることもわかりまし た。ロードマップには、バージョン2014 で、RIF/ ReqIFがPolarion ALMで完全にサ ポートされることが記載されていました。さ らに、どのような統合も必要とすることな く、試験および品質保証の分野に拡張する 方法が確立されていました。

利点

今日、62のKüsterユーザーが、Polarion ALMを利用して大きな優位性を獲得してい ます。Posluschni氏は、Polarion ALMの採用 により社内で認識されている多くの利点に 言及しています。

Posluschni氏は、次のように述べています。 「Polarion ALMの要件管理は、Automotive SPICEレベル2への準拠を容易に達成でき ることが明らかになりました。必要とされる トレーサビリティの奥行きと幅を簡単に達 成することができます。」

「当社のAutomotive SPICEへの準拠をサ ポートする同じシステムは、当社がOEMサ プライチェーンの一端を担う面でも役立ち ます。RIF (間もなくReqIFに移行)を使用し て、OEMの要件を読み取り、すべての(OEMと当社の)要件をオンラインで管理できる ことは、当社にとっての大きな利点です。」

「Polarion ALMによって制約が生まれると いうことはなく、むしろ、TortoiseSVN (バー ジョン管理用)、MATLAB (モデリング用) 、Sparx Systems Enterprise Architect (UML: 統一モデリング言語用)などの、導入 済みの他のツールを活用できるほどオー プンであることがわかりました。」

「Polarion ALMの要件管理は、競合ソリュ ーションと比較して、かなり良心的な価格で した。1つのソリューションであらゆること が実現できるため、購入が容易でした。コ ストのかかる複数の異なる製品を統合す る必要はありません。実際、ロールアウトに 必要なトレーニングや専門的なサービス はほとんどありませんでした。」

Posluschni氏は、次のように述べています。 「定期的なアップデートで継続的に改善が 行われていることに満足しています。管理が 当初よりずっと簡単になりました(XMLでは なくGUIを採用)。また、ロードマップに記載 されているReqIFのネイティブサポートを非 常に楽しみにしています。

今後の展望

Posluschni氏によると、Küsterは、既に事業 範囲を試験分野にまで拡大していますが、 これで終わりではありません。Posluschni氏 は、次のように述べています。「現在、試験結 果は手動で収集されています。将来には、 自動統合が計画されています。」

Polarion ALMの要件管理により、SPICEへの 準拠の達成と、OEMサプライチェーンへのシー ムレスな適合という、当社の最も大きな2つの 課題に対する解決策を見出すことができまし た
Christian Posluschni, エレクトロニクス/ソフトウェア開発部門、チームリーダー
Küster